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Tuesday, May 31, 2022

「哺乳類最長」の再生能力 未成熟のオポッサムでわかった心臓の秘密 - 朝日新聞デジタル

  • アピタル

 コアラやカンガルーの仲間「有袋類(ゆうたいるい)」の一種オポッサムは、生まれてから2週間ほど心臓が再生する能力を持っていると、理化学研究所や熊本大のチームが明らかにした。生後すぐに再生しなくなるマウスと比べることで、カギとなる分子もわかった。将来の心筋梗塞(こうそく)治療などへの応用が期待されるという。

 人間を含めた哺乳類の心筋細胞は、分裂が止まっていて増えないため、心筋梗塞などでダメージを受けると、その部分は回復できないことが知られている。

 マウスやブタなどでは、母親の胎内や生まれた直後は心筋細胞が分裂するものの、数日で分裂が止まることが報告されていた。出生のタイミングで、心臓が心筋細胞を増やす段階から、一つ一つの細胞が大きくなってポンプ機能を発揮する段階に切り替わるためと考えられる。しかし、詳しい仕組みは未解明だった。出生直後はホルモンや栄養状態などの変化が大きく、どんな要因が関わっているのかを調べることが難しかった。

 チームは哺乳類のなかでも…

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