宵っ張りは日中に何をするにも苦労するという通念は見直されるべきかもしれない。新たな研究で、夜型を自認する人は早寝の人より頭が切れる可能性があると示され、夜更かしがわれわれの知力にとってよいかもしれないことがわかったのだ。
英インペリアル・カレッジ・ロンドンの学者らが主導する研究チームは、「UKバイオバンク」の調査データを分析した。この調査は、知能、論理思考、反応時間、記憶に関するテストを受けたことがある2万6000人以上を対象としたものだ。
研究者らはそれから、対象者の睡眠の時間や質、クロノタイプ(われわれが一日のうちでいつ最も活発で生産的だと感じるかを決める型)が脳機能にどう影響するかを調べた。
その結果、夜更かしする人たちと、夜型と朝型の「中間」に分類された人たちには「より優れた認知機能」があり、その一方で早起きの人たちのテスト得点は最も低かったことが判明した。
マーガレット・サッチャーやウィンストン・チャーチル、バラク・オバマのような政治家らが、あまり眠らないでも元気そうだったのは有名な話だ。だが、今回の研究でわかったのは、脳機能にとって睡眠時間が大事だということだ。毎晩7〜9時間眠っている人たちが、認知テストでは最も成績がよかった。
夜更かしは、創造的なタイプと強く関連している。宵っ張りで有名な芸術家、作家、音楽家は少なくない。アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック(フランスの画家、1864-1901)、ジェイムズ・ジョイス(アイルランドの作家、1882-1941)、レディー・ガガ(米国の音楽家、1986-)などもそうだ。
睡眠時間が脳機能にとって大事
マーガレット・サッチャーやウィンストン・チャーチル、バラク・オバマのような政治家らが、あまり眠らないでも元気そうだったのは有名な話だ。だが、今回の研究でわかったのは、脳機能にとって睡眠時間が大事だということだ。毎晩7〜9時間眠っている人たちが、認知テストでは最も成績がよかった。
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