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Saturday, October 22, 2022

ロイヤルエンフィールドに乗ってわかった凄み - 東洋経済オンライン

ツォ・モリリの畔に佇むロイヤルエンフィールド・ヒマラヤ

ツォ・モリリの畔にたたずむロイヤルエンフィールド・ヒマラヤ(撮影:河野正士)

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アドベンチャー・バイクに乗って、絵画のように美しいハイウェイ、手つかずの湖、星空の下のキャンプ、世界で最も標高の高い道路を経験してみませんか──。

旅もしくはモーターサイクル、そのどちらかに興味を抱くひとであれば、つい耳をそばだててしまうのではないだろうか。そんな夢のようなツアーを、インドのモーターサイクル・メーカーであるロイヤルエンフィールドが一般からも応募可能なプログラム「モト・ヒマラヤ」として提供しているので参加してきた。

1901年にイギリスで創業、「メイド・ライク・ア・ガン」(銃器のように精巧)をキャッチフレーズに軍用バイクとしても採用されて名を上げたロイヤルエンフィールドは、その後インドに本拠地を移し、現存する世界最古のモーターサイクル・メーカーとして排気量350cc~650ccの2輪車を作り続けている。

年1300万台の巨大なインド市場で存在感

2輪車販売総数が年に1300万台におよぶ巨大なインド市場で一種のステータス・シンボル的な人気を誇り、世界規模でもエンジン排気量250cc~750ccというくくりではトップの販売台数に達しているという。

インドのツーリストの間では、「ヒマラヤ山麓を旅するならばロイヤルエンフィールドで巡るべき」とされ、それがブランド力の基盤の1つとなっている。北部国境を中国に接するヒマラヤ地域の道路はインド軍により開発されてきたが、未舗装路はいまだかなりの割合に及び、ところどころ岩が転がり川も横切る難所も多く、たとえばヨーロッパのアルプスのように乗用車で快適に観光するというわけにはいかない。

こうした状況で長年、軍用車として鍛えられた実績と信頼性があるロイヤルエンフィールドのバイクは、最も頼れる移動手段として活躍してきた。バイク単体としての壊れにくさなら日米欧のモーターサイクルに軍配が上がるかもしれないが、インド・ヒマラヤの登山口であるレーという街では、ロイヤルエンフィールドを扱うバイク屋しか見かけなかった。シンプルなメカニズムゆえの優れた整備性、昔から蓄積された部品のストックといったアドバンテージは簡単には覆せないのだろう。

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