折りたたみスマートフォンの代名詞といえば、Galaxy Zシリーズ。横に開く“Fold”と、縦に開く“Flip”の2モデルが展開されていますが、実際に使わないことには、どこまで実用的か、懐疑的にも感じるはずです。
筆者もはじめは折りたたみスマートフォンをメインで使う有用性に疑問を抱いていましたが、長期間使ってみないことにはわからないということで、au版のGalaxy Z Flip5を発売後すぐ(2023年9月)に購入し、これまでメイン端末として使ってきました。
5世代目となるGalaxy Z Flipをようやく購入する決め手の1つが、サブディスプレイが1インチ台から約3.4インチと大型化した点。縦に開く折りたたみスマートフォンは、コンパクトな形状が魅力なので、「折りたたんだまま何ができるのか」が重要だと考えています。
発売当初、サブディスプレイでの起動に対応していたのは、LINE、Google マップ、YouTubeの3アプリ。いずれも利用機会の多いアプリなので便利ではありますが、発売から半年以上が経過しているのに、対応アプリが増えていかないのは少々残念に感じています。
一応、Galaxy Storeから配信されている「Good Lock」アプリを使えば、ほとんどのアプリがサブディスプレイで動かせますが、正式対応といっていいのか…? という疑問は残ります。
さて、はじめから若干苦言を呈すかたちになりましたが、半年間利用してきて身にしみているメリットも多数あります。
先にも触れた通り、縦折りスマートフォンの魅力はコンパクトさ。折りたたんだ状態では、Yシャツの胸ポケットなどにもすっぽりと収まるので、携帯性は抜群です。職業柄、2台目、3台目のスマートフォンを持ち運ぶ機会も多いため、「メイン端末は胸ポケット」と定位置ができるのも、個人的には気に入っているポイントです。
サブディスプレイでのアプリ起動は、長時間しっかりと操作するというよりは、通知のチェック、チャットの返信、ボイスレコーダーやタイマーの起動など、サクッと操作をしたいシーンで重宝します。
個人的に、縦折りスマートフォンを使う上で最も気に入っているポイントが、「フレックスモード」と呼ばれる、90度前後に画面を折り曲げて使用するモード。YouTubeやカメラといった対応アプリでは、専用の画面に切り替わり、アプリのコントロールがしやすくなります。下画面をタッチパッドにする機能なども搭載されており、折りたたみならではの活用ができるのが特徴です。
画面が独立するため、スマートフォンスタンドがなくても画面が見やすくなります。スマートフォンからWeb会議に参加する際などにも重宝しています。
メインディスプレイは約6.7インチで、開いた状態では厚さが約6.9mmと薄くなり、縦に長い比率になっているため、大画面モデルながら比較的握りやすいのも、使いやすさに直結するポイント。リフレッシュレートは最大120Hzとなります。
搭載チップセットはSnapdragon 8 Gen 2 Moble Platform for Galaxy、メモリ8GB+ストレージ256GBと、スペックは昨年のハイエンド仕様なので、使っていてストレスを感じることは基本的にありません。デュアルSIM(eSIM+SIMカード)やおサイフケータイ機能にも対応しており、スペック的な不足を感じるシーンはほぼありません。
唯一気になるのは、バッテリーが3700mAhしかない点。折りたたみという形状から、大型のバッテリーを搭載するのが難しいのに加え、折りたたんだ状態で使用することで、電池の消費を抑えられるようになりますが、それでも若干バッテリー不足を感じることがあります。
サブディスプレイの対応アプリやバッテリーなど、若干気になるポイントこそありますが、携帯性やフレックスモードなど、折りたたみスマートフォンならではの使い方ができるGalaxy Z Flip5。板状のスマートフォンとは一味違う快適な使い方ができるので、購入前に懸念していた有用性も存分に感じられます。次に機種変更する際にも、メインで使うなら折りたたみ端末がいいと思うほど、本端末を気に入っています。
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