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Wednesday, March 27, 2024

プロ同士の真剣勝負でわかった「9路盤」の奥深さ[千春&明夏の女流棋士ここだけの話] - 読売新聞オンライン

 先日、私・安田明夏は「第2回桜ゴルフ杯女流プロ9路盤大会」に参加させていただきました。

 この大会は、女流棋士4名で優勝を争うトーナメントで、 僭越(せんえつ) ながら、上野愛咲美女流名人、謝依旻七段、星合志保三段という豪華すぎるメンバーに紛れ込ませていただきました(汗)。初手から一手20秒、1分の考慮時間が3回という早碁で、手数が短い9路盤ということで、1回戦から三番勝負となります。

 9路盤って、囲碁入門の方がルールを分かりやすく覚えるために使うイメージをお持ちの方が多いかと思います。実は、私もその一人でした。幼稚園の頃、ルールを覚える時に使って、その後はほとんど触れたことはなく……。盤面も狭いし、ある程度研究していけば、それなりに打てるのでは?と、愚かにもタカをくくっていました(苦笑)。

 ところが、プロになった今、真剣勝負で打ってみたところ、9路盤、めちゃくちゃ難しくて、奥が深すぎ!!! そして、想像の10000倍くらい体力を使う。

 19路で打たれる方は分かると思いますが、普通、序盤は感覚でポンポン打てることもあるのですが……9路盤は違います。小さいので初手から作戦がモロに出ます。数手で盤面が決まってくる。秒読みの中、毎手、先をヨミながら、陣地の数を数えないといけないなんて……! 完全にパニックでした。

 この大会に出させていただき、9路盤の魅力を改めて確認することができました。入門の方から有段者まで、すごくお薦めです!

 大会を主催してくださった株式会社桜ゴルフ様、関係者の皆様に心から感謝致します。豪華メンバーが9路盤で火花を散らした大会の様子は、日本棋院のYouTubeでも配信されたので、ぜひそちらもご覧ください。

 そういえば、9路盤というと……

 このたび、マイナビ出版さんから、「 安田明夏のとってもやさしい囲碁入門 」という本を出版させていただきました(ちょっと無理やり告知を。笑)。まさか自分が本を出せるなんて……!という驚きと喜びと感謝の気持ちでいっぱいです。「楽しく囲碁を覚えてほしい」がコンセプトの本書、もちろん9路盤も出てきています。

 たくさんの方にお力添えいただき、フルカラーでイラストや写真(私の写真がやたら多かったりします。すみません。汗)をたくさん使っています。内容もストーリー仕立てになっているので、サラサラ読んでいただけるかと思います。春休み、みんなで囲碁の勉強、始めてみませんか?

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