障害者ドットコム編集室の利用者として1年と少しが経ちました。そんな中で生活や精神面にどのような変化があったか、就労支援B型ってどうなの?というところをまとめていきます。
一般就労からリタイアして
わたしは障害者ドットコム編集室の利用者になるまで、就労支援B型の経験がありませんでした。それまでは精神障害をオープンにしつつ、コンビニや工場で勤めていました。
それでもやはり、精神病院への通院日にお休みをいただくことや、時おり体調を崩して仕事ができなくなって迷惑をかけてしまうことがありました。それがさらに精神状態の悪化につながり、仕事をしては引きこもりになってしまうことの繰り返しでした。
ある日、SNSでの友人に就労支援というものを教えていただきました。わたしはそれまで就労支援というものを知らず、教えてもらったときには「障害者であることに引け目を感じなくていいかも!」と、強い衝撃を受けたことを覚えています。
手順を間違えた!
それからすぐさま、ネットで就労支援を検索し、専門の求人サイトのようなところから障害者ドットコム編集室に連絡し、説明を受けたりすることとなりました。
しかし、この時は段取りを全く知らず、飛び込みで対応していただいたので、役所の手続きなどを済ませておりませんでした。ですので、体験利用の期間に、役所から発行される「サービス受給者証」を待つこととなりました。
普通のアルバイトのように、面接→採用となるものだとばかり思っていたので、役所の障害者窓口に行かなければいけないということを知らなかったのです。結果的にはうまくいったのですが、もしこれから就労支援B型を利用しようかと考えている方がこの記事を読んでおられましたら、まず主治医や役所に相談することをオススメします。
生活の変化→成長
利用者として過ごしたこの1年で最も変わったところは、生活に一定のリズムが生まれたことです。
わたしの場合は基本は13時~16時の作業なのですが、体調が良いときはもっと早い時間から作業をさせていただいています。それにより、朝起きて、夜に寝るという当たり前の生活ができるようになりました。
おかしなことをいっているようですが、無職で引きこもりであると、これがなかなか難しかったのです。メインがリモートワークなのですが、週に1度は事業所への通所もあり、それが尚更生活リズムを整える要素になっています。
休みの前の日も嬉しく、友人とオンラインゲームで楽しく過ごすことも多いです。そういった「社会人の日常」に少し近づけたのがとても嬉しいことです。
気になる収入は?
就労支援を利用することと、アルバイトや正社員として働くことの最も大きな違いは「賃金(就労支援では工賃)」かと思います。
労働ではなく、一般就労に向けた訓練の延長のような対価として工賃をいただいているので、一般的な賃金より大幅に低収入となります。事業所によったり、個人差はあるとは思いますが、就労支援B型では平均で月16000円前後といわれています。
社会復帰への前進だと割り切って考えられないと、一般就労との違いに少し悲しくなってしまうかもしれません。
おわりに
わたしはいずれは障害者ドットコムを離れ、就労支援A型の施設や、もしかしたらまた一般就労にチャレンジするかもしれません。
それがいつになるかはわかりませんが、無職となりボンヤリと生活していた日々から、未来の自分に向けて新しい人生を歩き始めようと考えられるようなキッカケになったのは、就労支援B型を選んだからだと自信をもっていえます。
実はこれが、わたしのペンネームの「新井一生」の意味であることは、すごくどうでもいい話ですが。
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