最大震度7を観測した能登半島地震から1カ月。研究者の調査で、3年前から続いた群発地震が大地震を起こしやすくした可能性や、最大4メートルにのぼる隆起の詳しい状況がわかってきた。
「兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災、1995年)や熊本地震(2016年)でほぼ1回だったパルス(強い地震波)が、能登半島地震では3~4回続いた。続いた時間も長く、木造家屋のダメージが大きくなったのではないか」
1月27日、金沢市で開かれた土木学会海岸工学委員会の報告会。金沢大の平松良浩教授(地震学)は、研究者から寄せられた最新の報告を次々に紹介した。
能登半島地震は1月1日午後4時10分に発生。日本海側で起きる地震では最大級ともされるマグニチュード(M)7・6だった。
京都大の浅野公之准教授(強震動地震学)らの解析では、能登半島先端の石川県珠洲市を震源に、南西の輪島市側と北東の新潟・佐渡島側への2方向に広がる二つの大きな断層破壊が起きたとみられることがわかった。
地下の断層は能登半島の北岸に沿うように100キロ超にわたって破壊。沖合にも延び、津波の発生につながったとみられる。
京大のグループは地震波の波形や周期も分析。阪神・淡路大震災や熊本地震でも観測された、木造家屋に被害が出やすい周期1秒前後の揺れに「長く」襲われたことがわかったという。
平松さんは「今回の震源はど…
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