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Friday, January 6, 2023

アラ還記者が昼夜逆転の「NY在宅勤務」でわかったこと | 経済 ... - 毎日新聞

アラ還記者のNY滞在記(2)

 毎日新聞経済プレミア編集グループで働くアラ還記者の私は、30歳の娘が住む米ニューヨーク(NY)に滞在し、仕事と旅の両立を目指す「ワーケーション」を試すことにした。仕事をなるべくテキパキこなし、空いた時間にNYを散策するのが目的だ。

 東京とNYの時差は14時間。月~金の毎朝10時(日本時間)からオンラインで開く経済プレミアの編集会議は、NY時間の前日夜8時となる。マンハッタンの娘の自宅マンションにパソコンとスマホを持ち込み、朝の会議に臨んだ。

 「おはようございます」。会議の冒頭、いつものように東京の同僚たちとあいさつを交わすが、NYは「こんばんは」だ。

 娘が住むマンハッタンの自宅は国連本部の近くだが、周辺はマンションなどの住宅地だ。近くに公園や教会もある。自宅の窓からはエンパイアステートビルなど高層ビルが見える。昼夜は逆転するものの、オンラインの会議は滞りなく進んだ。

 社有スマホは会社の許可を得て国際データローミングをオンにしたので、NYでもそのまま使えるはずだった。実際に米国内での通話は問題なかった。ところが東京の同僚から着信があっても電話がつながらず、私からかけ直しても通話できない。仕方ないので、同僚とはチームズのビデオ通話で会話することにした。

午前2時の記者会見は断念

 新型コロナウイルスの感染拡大は人々の働き方を大きく変えた。記者会見や勉強会もオンラインが増えた。私がNYに滞在した2022年12月19日の週は、リクルートが労働市場について解説するセミナーや野村総合研究所のメディアフォーラムなど、私は四つのオンライン勉強会や記者会見に参加する予定だった。

 日本時間の昼の勉強会はNY時間の前日夜で、視聴に問題はなかった。22日は岸田政権が脱炭素戦略を議論する「グリーントランスフォーメーション(GX)実行会議」を開き、原発の新増設など原子力政策を大きく方針転換した。これについて、有識者のグループ「原子力市民委員会」などが21日午後4時からオンラインで記者会見を開いた。

 私はこの会見に参加したかったが、NYでは午前2時スタートとなり、終了は同4時ごろになる。この時間ではさすがに…

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