北海道・知床半島の沖合で乗客乗員26人が乗った観光船「KAZU I(カズワン)」(19トン)が消息を絶った事故で、第1管区海上保安本部は25日、知床岬東側の海上で子供1人が見つかり、死亡が確認されたと発表した。死者は計11人となり、全員が水死だったことも捜査関係者への取材でわかった。
1管はまた、11人のうち3人の氏名を発表した。岬の東側で見つかった子供は東京都葛飾区の加藤七菜子ちゃん(3)。ほかに、香川県丸亀市の河口洋介さん(40)、千葉県松戸市の
11人については、1管と道警が遺体を検視し、いずれも水死だと判明した。遺体には擦り傷などが残っていたが、大きな外傷はなかった。気象庁によると、事故のあった23日、現場海域の海水温は2~4度だった。1管などは、11人が海水につかり、低水温のため短時間で身動きが取れなくなり、溺れた可能性が高いとみている。発見時、救命胴衣を着用していたのは5人だったという。
1管によると、七菜子ちゃんは24日午後8時55分頃、知床岬の先端付近にある灯台から東に14・5キロ、観光船が消息を絶った「カシュニの滝」から約30キロ離れた海上で見つかり、25日に死亡が確認された。
観光船を運航していたのは「知床遊覧船」(斜里町)。1管や道警などは安否不明の15人を引き続き捜索するとともに、業務上過失致死と業務上過失往来危険の両容疑を視野に捜査する方針だ。25日夜現在、船体は見つかっておらず、沈没した可能性があるとみている。
運輸安全委員会の船舶事故調査官3人も25日、現地で調査を始めた。
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