BEV(電気自動車)であるトヨタ自動車「bZ4X」とSUBARU「ソルテラ」の販売が、2022年の年央(6月を中心とした前後)に予定されている。この2車はトヨタとSUBARUの共同開発車である。
発売に先駆け、bZ4Xプロトタイプにサーキットで、ソルテラ・プロトタイプに雪道のクローズドコースでそれぞれ試乗した。
両モデルともFF(前輪駆動)モデルとAWD(4輪駆動)モデルがあり、搭載する2次バッテリーは新開発の水冷方式を採用したリチウムイオン方式で、容量は71.4kWh(総電圧355V)だ。
FFモデルは前輪シングルモーター方式で出力150kW、AWDモデルは前/後輪ツインモーター方式で出力はそれぞれ80kW、合計160kWと、電動モーターの出力はAWDモデルが10kW上回る。
充電1回あたりの走行距離であるAER(All Electric Range)はFFモデルが500km、AWDモデルが460km前後と公表された(いずれもWLTCモード値)。
bZ4X・AWDモデルの乗り味は?
最初の試乗はbZ4XのAWDモデルだ。速度無制限のサーキットだが、まずは上限60km/h程度で走らせる。その際、一般道路で後席に乗員がいることをイメージしながら、ゆったりとした運転操作を心掛けた。
bZ4X正面(筆者撮影)
ここでは滑らかな乗り味が際立つ。試乗車はプロトタイプ(開発車両)ながら、「動的な質感はほぼ市販車に近い」と説明するだけあって完成度は高く、BEVに初めて乗り換えるユーザーでも快適だと感じるだろう。
徐々にペースを上げる。グッとアクセルペダルを踏み込むが加速力はそれほど高まらない。アクセルひと踏みでガツンと加速するBEVが多いなか、bZ4Xは瞬間的な反応を示すものの、若干おとなしい印象だ。
前後モーターの総合出力160kW(約218PS)、同トルク336N・m(約34.3kgf・m/参考値)に車両重量2005kgと、体感加速値を決めるトルク値がそれほど高くなく、さらに重いため加速感が強くない。
もっともサーキットでの評価であり一般道路であれば十分な加速を示すだろうし、事実100km/hまでの加速性能は7.7秒(FFモデルは8.4秒)と公表されているので決して遅くはない。
からの記事と詳細 ( 「bZ4X」と「ソルテラ」試乗でわかった協奏の成果 | 西村直人の乗り物見聞録 - 東洋経済オンライン )
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