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Saturday, May 2, 2020

患者と接触60分、手にウイルス付着か…北海道の看護師感染 - 読売新聞

 新型コロナウイルスの感染患者に応対していた女性看護師への感染が3月にわかった札幌市中央区の斗南病院は、感染患者と長時間接触する中で、ウイルスが手に付着して感染した可能性があるとの調査結果をまとめた。道内では院内感染が相次いでおり、担当者は「我々が得た教訓を、ほかの医療機関にも役立ててほしい」としている。

会話も30分

 調査は斗南病院の医師や国立感染症研究所(感染研)の研究員が行い、4月下旬に感染研のホームページに結果を掲載した。

 調査結果によると、3月3日に60歳代の男性が倦怠けんたい感を訴えて内科を受診。コンピューター断層撮影法(CT)検査で感染が疑われ、PCR検査を実施したところ、4日に感染がわかった。

 男性と接触した院内の医療従事者は計8人。うち、問診や血圧測定などを担当した50歳代の女性看護師が7日に息苦しさなどを訴え、10日に陽性と判明した。

 この看護師は男性と最も長く接しており、接触時間は約60分、会話時間も約30分。これは、2番目に接触時間が長かった看護師の3倍だった。

 男性は時折マスクを外して会話していた。感染した看護師は、医療用サージカルマスクをつけて応対していたが、手袋は、CT検査で男性の感染疑いが浮上するまで着用していなかった。また、せっけんによる手洗いは1日4~5回だった。

 一方で、PCR検査に必要な検体を男性の喉から採取した別の看護師は感染を免れた。院内のルールにのっとり、高性能マスク「N95」をつけて手袋は常に着用し、目を覆う防護具もしていた。せっけんによる手洗いも1日7~8回行っていた。また、感染予防の専門知識と技術を持つとして、日本看護協会の審査に合格した「感染管理認定看護師」でもあった。

手洗いしづらく

 内科外来の診察室は、手洗い場の前に机が配置されており、手洗いがしづらい環境だった。調査結果は、「患者と長時間接するうちに、手指衛生が十分でない状態で顔を触るなど、曝露ばくろの可能性があったことは否定できない」と結論。ウイルスを含んだ患者の飛沫ひまつが何らかの理由で看護師の手に付着し、看護師が自身の顔を触るなどした「接触感染」の可能性を挙げた。

 調査にあたった斗南病院の川田将也医師は「患者と接する時間が長いほど、汚れた手で無意識に顔を触ってしまうリスクも高まる。社会全体で経験を共有したい」と意義を語った。

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