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Wednesday, June 12, 2024

Copilot Studioを試してわかった「スゴい」可能性、オリジナルCopilotで業務負荷を軽減 - ビジネス+IT

連載:Copilot for Microsoft 365で変わる仕事術

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2023年11月に発表されたMicrosoft Copilot Studioは、自分好みにカスタマイズしたオリジナルのCopilotを作成できるサービスとして注目されています。しかし、オリジナルのCopilotとはどういったものなのか、Copilot for Microsoft 365とはどのような関係があるのかなど、疑問を持たれている方もまだまだ多いのではないでしょうか。今回は、Copilot Studioを利用すると何ができるのかを見ていきながら、そのメリットやCopilot for Microsoft 365との関係性などを紹介します。

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Copilot Studioを利用したオリジナルCopilotの作成方法を紹介

(出典:著者提供)

Copilot Studioで「オリジナルCopilot」を作成可能に

 Copilot Studioは、チャットボットを作成できるサービスです。以前は、Power Virtual Agentsと呼ばれており、ユーザーがローコードでチャットボットを作成できるPower Platformサービスの1つでした。そこに生成AIの技術が組み込まれ、さらにパワーアップされたものがCopilot Studioです。
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 こうしたサービスの生い立ちもあり、Copilotと名前は付いているものの、Copilot for Microsoft 365とはまったく別のサービスです。

 ではなぜ、Copilot Studioの名前にはCopilotが含まれているのでしょうか。それは、Microsoftが生成AIの技術をベースに作成されたチャットボットのこともまた、Copilotと呼ぶようになっているからです。

 つまりCopilot Studioを利用することで、ユーザーは生成AIの技術を利用したチャットボット(=Copilot)をローコードで作成することができます。これによって、ビジネスの現場にある課題の解決に適したCopilotを、より多くのユーザーが手軽に作成できるようになります。

【活用事例】オリジナルCopilotで問い合わせ業務に対応

 人事部には就業規則や賃金規則、出張や福利厚生など、多くの問い合わせが従業員から寄せられることもあるでしょう。場合によっては、同じような質問が何件も続き、それに回答するだけで勤務時間を浪費してしまったなどということもあるかもしれません。

 そのような質問は、人事規定などを読めば解決できるものも多いですが、探しても見つからなかったから人事に問い合わせているわけです。そういう社内のよくある問い合わせに対し、Copilot Studioで作成したCopilotに代わりに答えてもらうことができるのです。

 生成AI機能を利用したCopilotを作成するには、人事規定に関するドキュメントが保存されたSharePointサイトのURLを指定したり、必要なドキュメントを登録したりするだけです。後は生成AIがドキュメントの内容を理解し、ユーザーからの質問に回答を返すCopilotとして動き出してくれます。

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オリジナルCopilotはどのように利用できるのだろうか

(出典:著者提供)


 このように作成したCopilotは、Microsoft Teamsにチャットボットとして登録したり、SharePointサイトのページに埋め込んで利用したりすることもできます。これにより人事部に関した質問のあるユーザーは、人事部へ直接問い合わせする代わりにCopilotに質問することで、手軽で早く疑問を解決できるようになります。Copilotで疑問を解決できるユーザーが増えれば、人事部が回答する負担も少なくなることが期待できます。
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SharePointサイトにCopilotを埋め込むことでチャットボットとして活用できる

(出典:著者提供)

Copilot for Microsoft 365を強化する「会話プラグイン」

 Copilot StudioとCopilor for Microsoft 365は別ものではありますが、まったくの無関係でもありません。Copilot Studioを利用することで、Copilot for Microsoft 365のチャットで利用可能な「会話プラグイン」を作成することができます。

 会話プラグインとは、Copilot for Microsoft 365が回答できる知識の幅を拡張するためのものです。外部のサービスなどに接続するためのコネクタが用意されており、DocuSignやSalesforceなどのMicrosoft以外のクラウドサービスであっても、会話プラグインを介してCopilot for Microsoft 365からアクセスしてデータを呼び出すことができます。

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会話プラグインを利用することで多くのデータにアクセス可能に

(出典:著者提供)


 現在のところCopilot Studioから作成できる会話プラグインは単純なものですが、その代わりに作成の手順も簡単です。Copilot Studioで会話プラグイン作成画面を開き、GUI上でアクションを組み合わせてユーザーに回答を返すための一連の処理を作っていきます。

 Power Automateのクラウドフローを作成した経験がある人なら、Copilot Studioの作成方法は似たようなイメージを持ってもらえるのではないでしょうか。

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会話プラグイン作成画面はPower Automateのクラウドフローに似たイメージ

(出典:著者提供)


 続いて、通常のCopilotでは実現できない、Copilot for Microsoft 365の会話プラグインならではの大きな特徴について紹介します。 【次ページ】通常のCopilotにはない、「会話プラグインならでは」の特徴

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