国内で沖縄県・西表島のみに分布するラン科の「ハガクレナガミラン」として認識されていた植物の中に、近縁の別種が交じっていることがわかったと神戸大と沖縄
ハガクレナガミランは湿度が高い環境を好み、西表島の山中で木に絡みつくように自生している。数は推計で50株以下と少なく、環境省のレッドリストで野生での絶滅の危険性が極めて高い「絶滅危惧1A類」となっている。
神戸大の末次健司教授(植物生態学)らのチームは、ハガクレナガミランと認識されていた植物の中に、花弁や葉の形状が異なる株があることに気づいた。2007年と22年に見つかったものを博物館にある古い標本と比較・分析したところ、遺伝的にも形態的にもハガクレナガミランと異なる種であることが判明。この種が台湾などに自生する別種のラン科植物だったこともわかった。
両種は見た目が似ており、西表島に分布していたことから、長年、混同されていたとみられる。末次教授は「両種ともこれまで以上に慎重な保護が求められる。自生できる環境の保全も必要だ」と話している。
矢原徹一・九州大名誉教授(植物分類学)の話「希少植物には調査が尽くされていない種が他にもある。研究を深める余地が残っていることを示唆する成果だ」
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