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Wednesday, April 19, 2023

爆発した筒の蓋か、60メートル離れた場所に金属製部品…専門家 ... - 読売新聞オンライン

 岸田首相の選挙演説会場に爆発物が投げ込まれた事件で、爆発した筒の ふた とみられる金属製の部品が、爆発地点から約60メートル離れた場所で見つかったことが、捜査関係者への取材でわかった。筒がぶつかった倉庫から約20メートル先で、物置の壁に突き刺さった状態だった。和歌山県警は爆発物の威力を示す新たな物証とみて、殺傷力を詳しく調べる。

 事件では、和歌山市の 雑賀崎さいかざき 漁港で15日午前、岸田首相に向かって爆発物を投げ込んだとして、無職木村隆二容疑者(24)が威力業務妨害容疑で現行犯逮捕された。爆発地点から約40メートル離れた倉庫の外壁に爆発物の筒が当たった痕跡があり、その手前約5メートルの「いけす」を覆う網の上で筒が見つかった。

 爆発物は金属製の長さ約20センチの筒状。導火線とみられるひも状のものがついていた。筒の両端が蓋で閉じられた構造で、うち一つの所在がわかっていなかった。県警が18日に周辺を捜索したところ、倉庫からさらに約20メートル離れた物置の壁に、蓋とみられる部品が高さ約2メートルの位置に突き刺さっているのを発見し、押収した。

 部品は金属製の円形で、壁の突き刺さっていた部分には幅約7センチの長方形の穴が開いていた。物置の壁は木製とみられる。

 県警は、爆発の衝撃で筒から蓋が外れ、聴衆の上を通過して約60メートル飛んだ可能性があるとみて、鑑定を進めている。

 銃器研究家の高倉総一郎さんは「重さのある金属製の蓋が長距離飛んでいることから、相当の威力があったとみられる。人に当たっていれば弾丸と同様に体にめり込み、最悪の事態を招いていた可能性がある」と話した。

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