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Tuesday, November 15, 2022

新型コロナ感染の子どものうち64人が「MIS−C」と診断|NHK 首都圏のニュース - nhk.or.jp

新型コロナウイルスに感染した子どものうち、全国で少なくとも64人が感染から数週間後に心臓の働きなどが悪くなる「MIS−C=小児多系統炎症性症候群」と診断されていたことが自治医科大学附属病院などの調査でわかりました。

「MISーC=小児多系統炎症性症候群」は新型コロナに感染した子どもにまれに見られ、感染の2週間から6週間後に心臓など複数の臓器の働きが悪くなるなどして、欧米では死亡するケースも報告されています。
これについて、自治医科大学附属病院の小児科医のグループなどが全国のおよそ2000の医療機関を対象にことしの夏から行った調査の結果がまとまりました。
それによりますと、国内ではこれまでに子どもが死亡したケースはないものの、「MISーC」と診断された子どもは全国で少なくとも64人に上ることがわかったということです。
調査を行った自治医科大学附属病院小児科の松原大輔医師は「新型コロナの感染拡大がこのまま続くと、『MISーC』も少しずつ増える可能性がある」と話しています。

アメリカのCDC=疾病対策センターによりますと、「MISーC=小児多系統炎症性症候群」は新型コロナウイルスに感染した子どもなどに見られ、心臓や肺、消化器系統など複数の臓器に炎症が起きることが知られています。
症状は発熱のほか、腹痛、目の充血、下痢やおう吐などで、重症化すると心臓の働きが低下し、死亡するケースもあるとしています。
アメリカではおととしから先月末までに9073人が「MISーC」と診断され、このうち74人が死亡しているということです。
日本小児科学会などによりますとこれまでに国内での死亡例はありませんが、ことしに入り子どもの感染が増えてからは、各地の医療機関で「MISーC」と診断される症例が目立つようになったということです。
このため新型コロナに感染した子どもの体調に異変が起きた際は「MISーC」かどうか、早期に診断したうえで、専門的な治療を始められるかが重要になります。

栃木県内に住む当時11歳の男の子は新型コロナウイルスに感染してからおよそ1か月後に「MIS−C=小児多系統炎症性症候群」と診断されました。
男の子の父親によりますと、当初、原因不明の高熱やおう吐、目の痛みなどを訴えたため、小児科や眼科などを受診しましたが原因がわからず、その後、大学病院で専門医から「MIS−C」と診断されました。
男の子は一時は心臓の働きも悪くなったということですが、入院して治療を受けて回復し、経過観察になっているということです。
男の子の父親は「原因がわかるまではとても不安でした。もし回復せず、子どもが大好きなスポーツができなくなったらどうしたらいいのか夫婦で話し合った時間がつらい思い出です」などとメールで回答しています。

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