軽自動車のキャンピングカーは「車中泊」ベストなのか
新型コロナウイルス禍が始まって以来、キャンピングカーの販売は宿の予約などに縛られない自由な旅ができるのに加え、プライベートな空間を持てることなどを理由に絶好調となっている。筆者は3年ほど前に雑誌「CARトップ」の企画で軽1BOXバンベースのキャンピングカーを約2カ月間お預かりしアウトドアなどに使った後、そのまとめとして東京から有料道路を使わず北海道をほぼ1周するという約2週間の旅をしたことがある。ここでは北海道ほぼ1周の旅の様子を振り返りながら、キャンピングカーの魅力を改めて考えてみた。 【画像ギャラリー】ああ極楽! 写真で振り返るぶらり北海道車中泊の旅(全32枚) 初出:CARトップ2018年6月号~11月号掲載記事を再構成
苦楽を共にした相棒の「給電くん」
このときお預かりした軽キャンピングカーはオートワン(神奈川県藤沢市)が制作した、スズキ・エブリイのターボ+4WDをベースにサブバッテリーとソーラーパネルの装着により電気が使える点が大きな特徴となっている「給電くん」だ。 現在の価格は消費税込みで180万円程度からとなっており、筆者がお預かりした「給電くん」はエンジンを掛けずに燃料タンクのガソリンを使って暖を取れるFFヒーターや電子レンジといったオプションを多数装着していたこともあり、250万円から300万円する仕様だった。 乗った印象はキャンピングカー化による重量増はあるが、ターボ車だったためパワー不足などはなく、乗り心地はむしろよくなった印象。全体的には普通の軽1BOXバンである。また「給電くん」はリヤシートがそのままのため(就寝は後席を倒してできたスペースにマットを敷く)、4人乗車+荷物という使い方も可能な点も非常に便利だった。
初日~7日目:下道で北上し青森、北海道へ
○1日目 東京→茨城県日立市 約200km この日は国道6号線に出て茨城県日立市まで移動。日立市にあるRVパークを利用しようと思っていたが、予約していなかったこともあり利用できず、スーパー銭湯で入浴し、道の駅で就寝という作戦に変更。夕飯は給電くんに電子レンジが付いていることもあり、電子レンジで温めるご飯とお惣菜という手軽な割に暖かいものが食べられ、ありがたかった。 ○2日目 茨城県日立市→宮城県石巻市 354km走行 国道6号線のバイパスに出ると流れに乗っているだけでかなりのペースで移動でき、燃費も稼ぎながら快適にドライブ。この日のゴールにした道の駅は入浴施設まである便利なところだった。 ○3日目 宮城県石巻市→岩手県宮古市 317km走行 この日は宮城県女川市で昼食に海鮮丼、宮城県南三陸町のさんさん商店街でデザートを食すなど、観光しながら移動。この区間は無料の実質高速道路となる三陸道があり、非常にスムースなドライブだった。 ○4日目 岩手県宮古市→青森県大間町 340km走行 この日は宮古市の読者の方とお会いしたため、昼過ぎに出発。時間の関係もあり青森県三沢市で入浴と夕飯を済ませ、本州最北端となる青森県大間町まで移動。 ○5日目 青森県大間町→北海道函館市→木古内町 90km走行 朝のフェリーで函館市に上陸。フェリーは90分とあっという間で、軽自動車は6m以下の乗用車に対し料金が25%安い点も有難かった。 函館では朝市や函館山からの絶景を堪能した後、4日か5日に1回必要な洗濯のためコインランドリーを利用。乾燥まで全自動だと1000円ほど掛かるが、洗濯中に外に出るのも可能などと便利で、この旅の間数回使った。この日は移動計画の練り直しなどもあり、短い移動距離とした。 ○6日目 木古内町→岩内町 360km走行 6日目から本格的な北海道ほぼ1周を開始。函館から沿岸を時計回りに走り苫小牧を目指すという計画だ。この日は奥尻島も左側に見ながら夕方までひたすら沿岸部を移動し、食事はある意味北海道らしいコンビニのセイコーマートで3食済ませた(笑)。 ○7日目 岩内町→苫前町 358km走行 この日は積丹半島、余市町のニッカウヰスキー蒸留所見学。 小樽でちょっとした観光などをしながらの移動。目的地&宿泊地の道の駅の駐車場を見ると、キャンピングカーがほぼ毎日いたほか、福岡ナンバーの現行リーフがいたりと、車中泊ブームを実感した。
からの記事と詳細 ( 「軽キャンピングカー」は本当に使えるのか? 北海道「ほぼ1周」ガチで「2週間車中泊」してわかったこと(Auto Messe Web) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース )
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