西川「西川 睡眠白書 2020」
毎日を健康的に過ごすため、また、仕事のパフォーマンスを上げるために、良質な睡眠は欠かせない。では、この度のコロナ禍において、日本人の睡眠の状態・睡眠時間・熟睡感・目覚めの良さ・寝つきなどはどのように変わったのだろうか?
西川株式会社ではこのほど、社内研究機関である「日本睡眠科学研究所」監修のもと、1万人の睡眠実態を追った「西川 睡眠白書 2020」を発表した。なお、「西川 睡眠白書」は2018年より毎年発表し、今回が3回目となる。
アテネ不眠尺度「不眠症の疑いが高い」が5割弱で、20代・30代が多い傾向
世界保健機構(WHO)が中心になって設立した「睡眠と健康に関する世界プロジェクト」が作成した世界共通の不眠判定方法「アテネ不眠尺度」の質問に則り、1万人に調査したところ、全体の49.1%の人が 「不眠症の疑いが高い」という結果となり、前年の50.1%を1.0ポイント下回った。
年代別では、とりわけ20代・30代で「不眠症の疑いが高い」人が6割弱と、他の年代と比べて「不眠症の疑いが高い」人が占める割合が高い傾向にあることが見てとれる。20代・30代と働き盛りの睡眠改善の必要性が高いことがうかがえる。
新型コロナウイルス流行前後での睡眠状態の変化
新型コロナウイルスの流行前後での睡眠の状態全般・睡眠時間・熟睡感・目覚めの良さ・寝つきの良さの変化について、いずれも「変わらない」が約8割を占めており、変化に影響があったのは全体の2割程度であった。
ただし、全項目において「良くなった・計」に比べ「悪くなった・計」の割合が高く、特に熟睡感においてその傾向が顕著であった。熟睡感を上げるためには日中に適度な運動を取り入れる等の工夫が必要であると考えられる。
就学児の新型コロナウイルス流行前後での睡眠状態の変化
親から見た子ども(小学生〜高校生)の、新型コロナウイルス流行前後での睡眠状態の変化では、特に高校生で悪くなっている傾向が見てとれる。
小学生は、全体平均に比べて「悪くなった・計」スコアが低い傾向にあり、中・高生よりも比較的親の目が行き届き、コロナ前後も変わらずの睡眠状態を維持する割合が高い傾向にあることが考えられる。
■日本睡眠科学研究所コメント
今回の調査では2018年、2019年に行った「日本人の睡眠調査」の主要項目に加えて、新型コロナウイルス流行前後の睡眠状態の変化を調査しました。結果、約8割の回答者が熟睡感や目覚めの良さ、寝つきの良さ等の変化について「変わらない」と回答しました。
しかし、状態が悪化したと認識する人も少ならからずおり、心身ストレス増加や活動量低下の影響が懸念されました。一方で、親から見た子どもの睡眠状態の変化については、子どもの学齢によりばらつきが見られ、特に高校生においては他の学齢に比べて睡眠状態が悪化している傾向がありました。今後は、新しい生活様式に沿って心身ストレスや活動量を意識した睡眠のとり方を考慮していく必要があると考えます。
<調査概要>
調査概要: 日本人の睡眠に関する意識・満足度調査
調査手法: WEBパネル調査
調査時期: 2020年7月16日~7月20日
調査対象者: 全国の18歳~79歳の男女
回収サンプル数: 基本調査対象10,000人 ※居住地別・性年代別人口構成比に合わせて聴取
本調査対象 3,000人 ※基本調査1万人のうち、性年代別人口構成比に合わせて聴取
調査会社: 株式会社クロス・マーケティング
出典元:西川株式会社
構成/こじへい
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