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Saturday, January 30, 2021

1GBまで0円、2980円で使い放題の楽天モバイルの新プランでわかった7つのこと (1/2) - ASCII.jp

2021年01月31日 12時00分更新

文● オカモト/ASCII

 楽天モバイルは29日、新料金プラン「Rakuten UN-LIMIT VI」を4月から提供することを発表した。従来は月2980円のワンプライスで、自社エリアでデータ通信使い放題という内容だったが、新プランでは通信量が少ない月は料金が下がる段階制を導入。1GB以下は0円というインパクトのある内容が話題になっている。この「Rakuten UN-LIMIT VI」について、現時点でわかっていることを7つの項目に分けて見ていこう。

1GBまでとはいえ「タダ」という言葉にはインパクトがある

【楽天モバイルの新料金でわかったこと、その1】
段階制プランで、ほとんど使わない月は無料に

 前述のように段階制プランを採用した「Rakuten UN-LIMIT VI」。料金はデータ通信量で変化する。月1GBまでは0円(以下、すべて税抜)、月3GBまでで980円、月20GBまでで1980円、20GBを超えると月2980円となり、データ通信は使い放題になる。

0円/980円/1980円/2980円と4段階で料金が上がっていく

 au回線(パートナー回線)へのローミング接続時(月5GBまで、超過時は最大1Mbps)もカウントは合算され、合計の通信量で料金が決まる。通信量は「速度制限の有無にかかわらず、カウントされます」とあるので、「データ高速モード」をオフにしていても料金については関係ない。

料金を計算するための通信量は、すべての通信の合計で決められる

 今回の新プランは別立てとなるものではなく、1プランのみ提供という状況は変わらない。つまり、既存の「Rakuten UN-LIMIT V」のユーザーも4月で自動的に「Rakuten UN-LIMIT VI」に移行する。ただ、月2980円で自社エリアが使い放題は同じなので、基本的にはデメリットはないと言える。1年無料が終わるタイミングを前に、あまり使ってこなかったユーザーの解約を防ぐ、切り札的なプランと言えそうだ。

プランは1つだけで、既存ユーザーにもアップグレードの形で提供される

 なお、月1GB以下で0円となるのは1回線目のみで、2回線目以降は月3GBまでで980円の料金が最初から適用される。

【楽天モバイルの新料金でわかったこと、その2】
アプリを使った国内通話かけ放題は変わらず

 Android/iOSで提供されているアプリ「Rakuten Link」を用いた国内通話かけ放題は、もちろん継続して提供される。1GB以下で月0円のユーザーについても同様だ。なお、Rakuten Linkで用いたデータ通信は通信量にカウントされないとFAQには記されている(https://network.mobile.rakuten.co.jp/faq/detail/00001291/)。

料金に関わらず、アプリを使った国内通話がかけ放題なのは同じ

 KDDIの「povo」発表時に、1回5分までの通話定額がセットかどうか、必要か不要かが話題になったが、そもそも「時間に関係なく無料」という点を楽天モバイルではアピールしている。

【楽天モバイルの新料金でわかったこと、その3】
0円のインパクトで加入者増、楽天経済圏の強化も狙い

 1GB以下なら0円、3GB以下で980円、しかも国内通話は無料となると楽天モバイルはちゃんと儲かるのか? という疑問が生じる。発表会でこの点について問われた楽天・三木谷氏は、ハッキリとした黒字化の想定ラインなどは公表しなかったものの、いくつかヒントとなるようなコメントもあった。

 低料金のユーザーが増えることで、損益分岐点までのユーザー数が多くなることは確かとしながらも、0円のインパクトで加入者数の増加、ユーザー獲得コストの低減が見込めるとした。また、前日に開催されたカンファレンスにおいては、楽天市場のユーザーが楽天モバイルに加入すると、楽天市場での利用額が増大、また楽天モバイル契約者の55%が楽天市場を利用しているなどの影響を紹介。楽天モバイルの損益は、楽天経済圏の参加者を増やす、強化するという効果を含めて計算していると言えそうだ。

【楽天モバイルの新料金でわかったこと、その4】
ahamoやpovoとの違いは自社エリアでの使い放題
店舗での契約やキャリアメールの導入予定も

 ドコモ「ahamo」、au「povo」、ソフトバンク「SoftBank on LINE」との最大の違いは、現時点でも同じだが、自社エリアでの使い放題ということになるだろう(ahamoなどは月20GB)。

 楽天モバイルの自社エリアは、1月時点で73.5%、今夏には当初計画の5年前倒しで96%まで達する予定。ただ、96%と言っても都市部に人口が集まっている日本では地方のエリアはまだまだだし、プラチナバンドを持たないので、都市部ではビルの谷間や建物の奥などでは繋がりにくい場所があるのは確か。ただ、自分が普段使っている場所は確実にエリア内、またはサブ用として割り切って使うというユーザーであれば、2980円で使い放題という楽天モバイルのサービスはやっぱり魅力的と言える。

楽天モバイルのサービスにメリットを感じるかどうかはエリアの拡大と直結していると言ってもいい。1月時点での数字は73.5%

今夏の時点では96%まで達する。ただ、96%と言っても、エリア的にはこの程度。主要キャリアとはまだ大きな差があるのも事実

 このほかにも楽天モバイルでは、店舗での契約やサポートにも対応することに加え、3社の新料金ブランドでは揃って非対応を表明しているキャリアメールについても、楽天モバイルは逆に今夏をめどに提供を予定している。

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