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Friday, July 31, 2020

米国発の汗止めバンド「TreadBands」、使い込んでわかった“手放せなくなる”その魅力 - WIRED.jp

これまでランニングソックスからワークアウト用ヘッドフォン、電動自転車と、さまざまな商品の使い心地を試して記事にしてきた。背が高く汗かきのわたしは、気温が18℃を超えたあたりで尋常ではない量の汗が噴き出してくる。

北欧の血を引いているせいなのか、あるいは湿気を逃しにくい土地柄であるオレゴン州ポートランドで育ったからなのか。ひ弱な「人間かき氷」のようなもので、太陽の下に5分でも置かれたら、たちまち溶けて水たまりと化すだろう。

何年も前から、夏の運動時には『フォレスト・ガンプ』方式を採用している。映画のなかのトム・ハンクスと同じように、帽子かヘッドバンドがお約束なのだ。それなしで家を出ることなど考えられない。伸び縮みするコットン素材の輪っかを頭に乗せていないと、家から1マイル(約1.6km)も走らぬうちに、汗が両目に流れ込んでひどい目に遭うことになるからだ。

とはいえ、帽子にもヘッドバンドにも問題はある。つば付きの帽子は日よけに最適だが、あまり汗を吸ってくれない。ワークアウト用のヘッドバンドは吸湿性に優れているものの、使い込むほどに生地が伸びてくる。

新品を着けて走る月初には頭を締めつけんばかりに感じられるコットンバンドも、月末には着古したTシャツの襟のように伸び切っている。頭にかぶるだけのものを、ランニングソックスより頻繁に買い替えなければならないとは、厄介な話だ。

伸縮性に優れ、結びやすい

こうしたなか最近見つけたのが、TreadBandsという汗止めバンドのメーカーである。同社の触れ込みによると、ポリウレタン系合成繊維のスパンデックスとポリエステルを混紡した薄手の布をバンダナのように頭に結ぶだけで、汗止めバンドに対して抱いている数々の不満が解消されるのだという。これまでずっとロングヘア用の薄手のヘッドバンドに興味津々だったのだが、よさそうなものを見つけても女性用のサイズしか販売されていなかった。

スパンデックスとポリエステルの混紡素材を使ったヘッドバンド自体は、さほど目新しいものではない。だが、TreadBandsの技術力によって、この製品は完璧といえるものに仕上がっている。

縫製がしっかりしたTreadBandsのヘッドバンドは伸縮性に優れ、とても結びやすい。また、使う人の性別を問わない点は、ワークアウト用の製品を扱うすべての企業に見習ってほしいところだ。

TreadBandsの価格帯は16ドル(約1,700円)から18ドル(約1,900円)で、サイズは主に2.5インチ(6.35cm)幅の「All-Terrain(万能タイプ)」と、1.5インチ(3.81cm)幅の「Low-Profile(スリムタイプ)」の2種類がある。どちらも機能性は抜群だ。

汗が後ろに流れていく構造

TreadBandsのヘッドバンドがほかと明らかに違うのは、フロント部分に細いラバー製のラインが入っていることだ。このラインのおかげで驚くほどしっかりしたホールド感が得られ、顔に汗が流れ落ちることもない。ラバーが肌に密着しているので、汗が頭の後ろの結び目に流れていくのだ。

シンプルな構造だが、とてもうまくできている。ヘッドバンドが吸収しきれなかった汗は顔には垂れず、後ろの結び目からポタポタと滴り落ちていく。

最近知ったのだが、TreadBandsは自社製品の熱烈なファンを「TreadHeads(戦車乗り)」と呼んでいるという。なかなかうまいネーミングだ。数週間ランニングを続けてみて、TreadBandsのとりこになってしまった。

わたしの友人のなかに、ロックバンド「グレイトフル・デッド」が1968年にサンフランシスコの「カルーセル・ボールルーム」で開催した“伝説”のライヴ録音の素晴らしさを延々と語り続ける友人がいるのだが、わたしの熱中ぶりも彼に引けをとらない。このヘッドバンドなしには、もう外には出られない。

PHOTOGRAPH BY TREADBANDS

どのヘッドバンドより“いい仕事”

TreadBandsの見た目に関していえば、必ずしも「最高」とは言えない。わたしが着けると、作家のデイヴィッド・フォスター・ウォレスがフィットネスにいそしんでいるように見えなくもない。だが、これまでに使ったどのヘッドバンドよりもいい仕事をしてくれることは確かだ。

イヤフォンを着けてランニングするときに特に気に入っているのは、幅広のAll-Terrainタイプである。イヤーフィンだけを着けて走るより安定感を得られるからだ。また幅が広いぶん汗をよく吸ってくれるので、長距離を走る場合に頼りになる。

TreadBandsは結び目のないタイプも生産している。サンプルをひとつ送ってくれたので試してみたが、結び目のある2タイプほどは気に入らなかった。闘いに臨む戦士を気取ってヘッドバンドをきりりと結び、自分に気合いを入れてから体を動かすほうが好きなのだ。それに自分で結ぶことで、完璧なフィット感を得られる。

結び方について言えば、わたしは結び目を二重にしている。伸縮性に富むスパンデックス素材でできたバンドは、両端が細くなっていることもあり、びっしょりとぬれていても難なくほどくことができる。

耐久性と速乾性も利点

まだそれほど長くTreadBandsの製品を使っているわけではないが、その耐久性にはかなりの信頼を寄せている。同じタイプの2本のバンドを数週間にわたってほぼ毎日使っているが、使用感はまったく変わらない。

それに素早く乾くので、同じバンドを着けて1日に2回、ランニングやサイクリングに出かけることも可能だ。これまで試してきた数々の帽子や、従来型の汗止めバンドにはなしえなかった偉業と言える。

運動中の見た目を気にする人なら、ウェアに合ったバンドを選ぶこともできる。単色や混色など幅広い色使いの製品が揃っており、柄のデザインも豊富だ。ランニングの際には絞り染め柄のバンドを愛用しているが、お気に入りのランニングソックスに合うメキシコ風のプリント柄にも目移りしている。

個人的にはTreadBandsが過去最高の汗止めバンドだ。そろそろTreadHeadsの仲間に入れてもらってもいいだろう。

※『WIRED』によるランニングの関連記事はこちら

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