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Tuesday, May 5, 2020

【新型コロナ】外出自粛でわかった「こんまりメソッド」の間違い | 余分なものこそ「ときめき」を与えてくれる - courrier.jp

Photo: Randy Holmes / Getty Images

Photo: Randy Holmes / Getty Images

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大を受け、東京都の小池百合子知事は4月23日の記者会見で、在宅を楽しむための動画コンテンツとして、片づけコンサルタントの「こんまり」こと近藤麻理恵氏が出演する動画を制作することを発表した。

しかし、外出自粛を機に、こんまりメソッドを見直す動きも出てきている。

海外でも絶大な人気を誇る「こんまり」


2011年に出版された著書『人生がときめく片づけの魔法』(サンマーク出版)が世界各国でシリーズ累計700万部のベストセラーとなった近藤麻理恵氏。

2015年、米紙「タイム」の「世界で最も影響力のある100人」に選ばれ、Netflixでの番組も制作されるなど、海外でも抜群の知名度を誇っている。


そんなこんまり氏が、東京都制作の動画に出演することになったというニュースは、「AFP通信」の配信記事を中心に海外でも報じられた。

余分なものこそ「ときめき」を与えてくれる


しかし、「マリー・クレール」誌によれば、外出自粛でわかったのはむしろ「こんまりメソッド」の誤りであるという。

同誌は、一瞬の「ときめき」をたよりに物を捨ててしまうことは賢明ではなかったと言う。捨ててしまった物たちこそ、もしかしたら今、家にこもる私たちによろこびを与えてくれたかもしれないと言うのだ。

「家は人生のように変化するものだ。その中で、いろいろな物を動かせば、簡単で効果的に”更新”の感覚を得ることができる。しかし、その家には──せっけんや消毒用アルコールジェルは言うまでもなく──信じられないくらいものが不足している」

「“ときめき”を与えてくれそうもない物を捨ててしまったことは、あまり賢明ではなかったとに今こそ気づくべきだ。そうした物は今、無限に続く毎日の時間の中で私たちの時間をつぶし、よろこびを与えてくれたかもしれない」


同誌は一見余計に見えていたけれど、捨てなければよかったかもしれない物を数えあげる。
「何ヵ月もローテーブルの下に積み上げられ、最後は資源ごみに出してしまった雑誌は、気分をまぎらわせるのにぴったりだったかもしれない。本棚の横に置きっぱなしにされていた本の山も同じだ」

「旅行から持ち帰ったあのお土産品。流行のインテリアに合わないと思っていたけれど、そうした物にあった場所を探す時間をとればよかったのかもしれない。そして今なら、その時間はたっぷりある」


環境への配慮に疑問符


そもそも、以前から「こんまりメソッド」には環境への配慮が足りないという批判が出ていた。オンラインメディア「スレート」は2019年の記事で、家を徹底的に掃除するという大変な仕事を私たちにさせることができるなら、「私たちの消費習慣を変えるよう私たちを説得することもできるはずだと期待する。まず手始めに、“ときめき”を感じない物を買わないようにするのだ」と指摘していた。

また、本をテーマとしたオンラインメディア「アクチュアリテ」は、Netflixの番組中で本を捨てるようアドバイスした近藤麻理恵に対し、SNS上で批判が湧き上がったことを伝えている。同メディアは次のように述べる。

「読書は新しい考えかたを示す。それは好奇心に根ざしたものだ。近藤麻理恵はこのふたつの事実を家の中の雑然とした状態とともに一掃し、片づけのために発見を犠牲にしてしまった」

作家アナカナ・スコフィールドのツイート。「人はみな、片づいていない、うんざりするような巨大な本棚を持つべきだ」

外出自粛で家で過ごすことが増えた今、私たちと家の中にある物との向き合い方は変化したのだろうか。

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