鉄の国内生産シェアで約半分を占める日本最大手、世界でも第4位のメーカーである日本製鉄。昨年末にアメリカ合衆国の鉄鋼大手USスチールを、2兆円の巨額で買収したことも大きな話題に。この件からもわかるように、保守的な経営で知られてきた日本製鉄は、2019年の社名変更並びに橋本英二新社長の就任後、その姿形を大きく変えている。本書は「転生」と言い表せるほどの企業改革の裏側に、綿密な取材で切り込んだノンフィクションだ。
「『日経ビジネス』の特集記事のための取材で手応えを感じた著者が、そこからあらためてオファーし、のべ120人以上の関係者に取材をして書き上げたのが本書です。『変われない日本企業』としばしば評されますが、ポジティブな変化をしている大企業もある。その事実をしっかり伝えたいという著者の熱意が強く込められた1冊です」(担当編集者の竹居智久さん)
当初は製鉄業界の関係者を中心に読まれたが、熱い筆致で描かれる企業再生のストーリーが他業種のビジネスパーソンにも刺さり、ヒットに繋がった。
「『日経ビジネス』は、企業の優れた事例を共有することと、“人”にスポットを当てることを基本方針にしています。本書にもそれが貫かれていて、良い意味で雑誌的で、間口が広い点が支持された一因かもしれません」(竹居さん)
2024年1月発売。初版5000部。現在5刷4万6000部(電子含む)
からの記事と詳細 ( 「変われない日本企業」ばかりじゃない! 120人以上の関係者に取材してわかった、日本製鉄“転生”の裏側とは - 文春オンライン )
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