「ある日違う名字になって、自分が自分でないような感覚になった。やっと見つけた仕事も辞めなきゃいけなかった。この苦しさ、つらさをあなたは分からないでしょう?」
関西地方に住む60代の男性は、10年ほど前、妻からの言葉に面食らった。
確かに、結婚して、妻が名字を変えた。転勤が決まれば、妻は仕事を辞めてついてきてくれた。
でも、大切なことは妻と相談の上で決めてきた。なのになぜ、そんなことを言うのだろう?
男が働き、女は家事をする。家庭内でもあまり会話がない。そんな家庭で男性は育ってきた。
大学生のときからの10年来の友人である妻と、35年前に結婚した。風になびく柳のような自分に対して、自分自身をしっかりと持った、どっしりとした山のような女性だとひかれた。
逃げ回った「家庭」「子育て」
妻は、結婚後に勉強して資格…
からの記事と詳細 ( 「大事なことは相談してきた」はずの夫 やっとわかった妻の悲しみ:朝日新聞デジタル - 朝日新聞デジタル )
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