先月の能登半島地震について、気象庁はマグニチュード7.6の地震の2分後にマグニチュード5.7の別の地震が起き、石川県内で最大震度6弱の揺れを観測していたことが新たにわかったと発表しました。
気象庁は先月の地震活動に関する定例の会見を開き、能登半島地震の新たな分析結果を発表しました。
それによりますと、先月1日の午後4時10分ごろ、能登地方を震源とするマグニチュード7.6の地震が起き、石川県内で震度7の揺れを観測しましたが、その2分後に西におよそ70キロ離れた能登半島沖を震源とする別の地震が起きていたことがわかったということです。
震源の深さは9キロ、マグニチュードは5.7で、石川県志賀町で最大震度6弱の揺れを観測していたということです。
気象庁管理課の下山利浩地震情報企画官は「1つの地震としてまとめて発表したが、波形や震度などをつきあわせた結果別々の地震だとわかった」と述べたうえで、当時揺れが続いていた中で最大震度7を発表していたため防災対応に問題はなかったとしています。
また、気象庁は、先月1日の午後6時すぎに石川県で観測した地震について最大震度を5弱から5強に修正したほか、地震の直後に石川県輪島市で観測したと発表していた高さ1メートル20センチ以上の津波について、データに不自然な点があるとして削除しました。
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