ギネスブックに載っている「最も長生きした人」は122歳のフランス人女性。彼女は120歳を超えて生きていた唯一の人類だが、100歳オーバーが当たり前になる時代がもう目の前に来ている。
老化細胞を除去する内服薬
老いた体が若返る―これはSFの話ではない。この先10年で現実のものになる近未来の技術だ。実は、人類の平均寿命はこの60年間で30歳近く延びており、さらに寿命を延ばす技術が研究されている。現在、日本人の平均寿命は男性で約81歳、女性で約87歳だが、これが100歳を優に超え、人類のDNAの限界と言われている120歳にまで延びる日が近づいているのだ。
老化細胞除去薬の開発を進めている、東京大学医科学研究所所長の中西真教授が解説する。
「人間は50歳頃から病気にかかりやすくなり、老化が進んでいきます。しかし、もしこの病気にかかりやすくなるタイミングを20~30年後ろに延ばすことができれば、健康寿命はもちろん、平均寿命もぐっと延ばすことができる。人体の老化そのものに医学が介入すれば、病気になる人が減り、高齢者の社会保障費の削減も進みます」
では、そもそも「老化」とは何なのか。中西氏が続ける。
「老化の大きな要因の一つは、慢性炎症を引き起こす『老化細胞』などが臓器や組織の中に蓄積してしまうことです。慢性炎症とは、長期間継続して起こる炎症を指します。そしてこの慢性炎症は加齢とともに体のあらゆる箇所で起きるようになる。たとえば臓器の中で慢性炎症が起これば、その臓器の機能低下につながります。こうした機能低下に陥っている状態が『老化』というわけです」
老化細胞がもたらす慢性炎症は、健全な細胞にも悪影響を及ぼす。まるで一つの腐ったリンゴから、他のリンゴすべてに腐敗が広がるように、老化細胞は周辺の細胞にまで老化を引き起こし、体中を蝕むのだ。
からの記事と詳細 ( 最新科学でここまでわかった!寿命が延びる「具体的な方法」と「効果的な薬の名前」(週刊現代) @moneygendai - 現代ビジネス )
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