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2023.12.28
生命活動の根源ともいえる「呼吸」。人は一生の間に6億~7億回「呼吸」をするといわれています。
そもそも「呼吸」とはなにか? 体はどのように酸素を取り込み、それを体のすみずみにまでに運ぶのか? さらに酸素はどのように細胞で消費され再び肺胞に送られた二酸化炭素はどのように酸素と交換されるのか?
「換気」の仕組みからエネルギー代謝の方法など、その精密につくられた驚異のメカニズムを「呼吸」の研究の第一人者として知られる著者が徹底解説します。
*本記事は、石田 浩司『呼吸の科学 いのちを支える驚きのメカニズム』(講談社ブルーバックスの内容を抜粋・再編集したものです。
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トレーニングすると何が変わる?
ハードなトレーニングを行うと、体にはさまざまな効果が出てきます。
もちろん強度の低い健康のための運動でも、続ければ体にいい効果が現れます。
では、実際に持久力トレーニングをすると、何がどう変わるのでしょうか?
表2に示すように、形態的な変化としては、心肥大、血管拡張・弾力化、毛細血管数増加、呼吸筋発達、ミトコンドリア数増大、ミトコンドリア内の酵素活性増大のほか、運動時の脂肪利用の促進による体脂肪減少(体組成変化)、などが起こります。
その結果、持久的能力のいちばんの指標である体重あたりの最大酸素摂取量が増加します。最大値が上がると、体力的に余裕ができます。
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