暴力団幹部への利益供与などを疑われ、創業した三栄建築設計を去った元社長の小池信三氏(55)が一連の問題発覚後、初めてメディアのインタビューに応じた。三栄建築は東京都公安委員会から暴力団排除条例にもとづく勧告を受けたが、小池氏自身は会社法違反(特別背任)容疑で書類送検され、10月に不起訴処分となっていた。
小池氏は納得がいかない点が多いとして、昨年秋の家宅捜索からオープンハウスグループに株を売るまでの経緯を、2時間半余りにわたって振り返った。暴力団組長と会食を重ねたことは反省しつつ、利益供与を自ら図った事実も証拠もないと訴えた。
――警察の捜査を知ったのはいつですか。
「9月12日朝に家宅捜索を受けたときです。(自宅とは別の)都内のマンションで迎えの車に乗ろうとしたら、数人の刑事が待ち構えていた。そこで『令状があるので協力してくれ』と声をかけられました」
「マンションで1時間くらい、タンスなどを探したが、何も見つからなかったのでしょう。そこで持って行かれたのはiPad1台と自分が持っていたスマホくらいです」
――その後は。
「待機するよう言われ、しばらく待ちました。スマホもなく、誰とも連絡がつかない。午後になって会社へ行ってみると、朝から捜索を受けていた。社長室の金庫などが開けられ、書類が押収されていました」
――その時点で暴力団がらみの嫌疑だとわかったのですか。
「家宅捜索は証拠を押収するだけで、容疑内容は教えてくれなかった。ただ、事情を聴かれた社員らの話で、解体工事の件かなと薄々わかってきた。取引先の仲介業者は、刑事から『小池はすぐ逮捕する』と聞かされていたそうです」
四谷署の取調室で「クエスチョン」
――初めて警察で事情を聴かれた状況は。
「家宅捜索から3週間ほど過…
からの記事と詳細 ( 三栄建築元社長「発言を都合よく切り取られた」 社長室での隠し ... - 朝日新聞デジタル )
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