愛知県警岡崎署の留置場で昨年12月に勾留中の男性（当時43）が死亡した事件で、県警が留置担当の警部ら複数の署員について業務上過失致死などの疑いで詰めの捜査を進めていることがわかった。近く書類送検するとみられる。捜査関係者への取材でわかった。
亡くなった男性は昨年11月25日に公務執行妨害容疑で逮捕、勾留された。精神疾患があり、留置場で暴れたため、「戒具（かいぐ）」と呼ばれるベルト手錠や捕縄で拘束され、同28日に保護室に隔離。拘束は最大で約110時間続いた。12月4日未明に搬送先の病院で死亡が確認された。脱水症状があり、死因は腎不全だった。
捜査関係者によると、留置担当だった警部らは、男性が亡くなるまでの間、著しく衰弱しているのに、医師の診断を受けさせずに漫然と放置して、男性を死亡させた疑いがある。当時、男性は十分な食事や水分を摂取していなかったといい、県警は、警部らが男性に医療を受けさせなければ亡くなることを予見できたのに、適切な対応を怠ったと判断した模様だ。
署長らの署上層部はこうした…
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