米国の2024年大統領選挙に向け、民主党、共和党の主要候補者のジョー・バイデン大統領とドナルド・トランプ前大統領がともに75歳を超える高齢の中、候補者の年齢に上限を設けることを多数が支持していることが最近の世論調査からわかった。
コネチカット州のキニピアク大学は9月13日、2024年大統領選挙などに関する世論調査結果(注1)を発表した。それによると、大統領選挙に立候補する資格のある候補者の年齢の上限設定を支持するかという問いに、62%が「支持する」と回答した。「支持しない」は33%だった。上限とすべき具体的年齢について問うと、「70歳」が30%、「75歳」が19%、「80歳」が6%、「85歳」が2%だった。
2024年大統領選挙の共和党予備選を想定した問いでは、トランプ氏を支持する割合が62%と大きくリードし、ロン・デサンティス・フロリダ州知事(12%)、実業家のビベク・ラマスワミ氏(6%)が続いた。共和党予備選までに支持する候補者を変更する可能性について問うたところ、「決定している」は50%、「変更する可能性がある」が48%だった。トランプ氏を支持する人に限れば、「変更する可能性がある」29%と、トランプ氏以外を支持する人の84%と比べ低かった。
民主党予備選を想定した問いでは、バイデン氏を支持する割合が73%と多数だったが、予備選までに候補者の選択を変更する可能性については、「決定している」が39%、「変更する可能性がある」が58%だった。バイデン氏を選択した人に限れば、「変更する可能性がある」と51%が回答した。
キニピアク大学世論調査アナリストのティム・マロイ氏は「明らかに、予備選の有力候補者2人に対する忠誠心は保証されるものではない。有権者の約3分の1がトランプ氏から離れ、約半分がバイデン氏から離れる可能性がある」と指摘した。
大統領選挙がもし今日行われたとして誰に投票するかという問いでは、バイデン氏と回答した割合が47%と、トランプ氏(46%)を1ポイント上回った。
(注)実施時期は9月7~11日、対象者は全米の成人1,910人。
(松岡智恵子)
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