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Thursday, August 3, 2023

絶滅危惧種クマタカの死骸、発電用風車近くで発見…市長「すぐに ... - 読売新聞オンライン

 山形県鶴岡市三瀬地区の八森山で稼働中の風力発電施設で6月、環境省が絶滅危惧種に指定するクマタカ1羽の死骸が風車の近くで見つかっていたことがわかった。同市の皆川治市長が2日、定例記者会見で発表した。風車に衝突する「バードストライク」の可能性もあり、国が今後、詳しい死因を調べる。

 施設は2021年11月から稼働しており、再生可能エネルギー大手「ジャパン・リニューアブル・エナジー(JRE)」(東京都)と東北電力の合同会社が運営。風車は計5基で、高さ139メートル、発電容量は計1万7000キロ・ワットだ。

 発表などによると、6月24日、同社が定期的に行っている風車周辺の環境調査で、最南端に位置する5号機付近でクマタカ1羽の死骸を発見。7月28日に同社から市へ報告があった。今後、環境省が死骸を解剖し、死因を調べるという。

 稼働前の環境アセスメント(影響評価)では、クマタカのつがいを5組確認していた。バードストライクなどによる 猛禽もうきん 類への影響が確認された場合については、国から「稼働制限等の追加的な環境保全を講ずること」といった意見が出されている。

 皆川市長は2日の記者会見で、「重大な案件と受け止めている。なぜ、すぐに報告がなかったのか」と憤りをあらわにした。

 同社の担当者は読売新聞の取材に対し、「鳥の種類の特定や、国への報告に時間がかかった。国と協力して原因究明を進め、今後の対応を検討していく」と話した。

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