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Wednesday, August 2, 2023

電話するしぐさで、スマホをチアリーダーに向けた?「盗撮」訴え ... - 読売新聞オンライン

 今夏の高校野球香川大会のスタンドで、応援するチアリーダーの生徒について、学校側から「盗撮された疑いがある」との報告が相次いでいたことが県高野連への取材でわかった。今大会は声だし応援が解禁され、盛り上がりを見せた一方で、件数は昨年より増えたという。県高野連や学校側は対策を進めてきたが、後を絶たない悪質行為に苦慮している。(足立壮)

 7月24日にレクザムスタジアム(高松市)で行われた準決勝の英明―四国学院大香川西戦。スタンドで、英明のチアリーディング部約20人は選手たちにエールを送っていた。

 試合中盤、1年の女子生徒は、通路近くの席に座る中年の男性の行動が気になった。スマートフォンを耳に当て電話をしているようなしぐさに見えるが、男性の口は動いておらず、話している雰囲気がない。

 スマホのカメラは通路で踊る部員を向いており、「撮られているのでは」と不安に感じた。しばらくすると、男性は座る場所を変え、今度は顔の前にスマホを出し、部員らにカメラを向けているように見えた。

 試合後、女子生徒は教員に相談。「大会に向けて練習をしてきたので周囲を気にせず、応援に集中したかった」と不安そうに話した。

 学校側は同26日の決勝では、複数の教員が部員らの周りを囲み、不審者に注意したという。

 チアリーディング部の池田悠子顧問は、昨秋のイベントで無断撮影された動画をネットに上げられたことがあったといい、「生徒が安心して活動できるよう守っていきたい」と話す。

 県高野連によると、今大会で生徒が盗撮された疑いがあるとの学校側の報告は、英明の事例を含めて、少なくとも7件あった。4件は、学校側から連絡を受けた警察官や県高野連の役員が撮影者に口頭で注意を行った。ほかに学校側がデータの消去を求めて、撮影者が応じたケースがあったという。

 県高野連では学校側に、チアリーダーを他の生徒で囲んで撮影されにくい配置にするよう求めたり、役員の巡回を増やしたりする対策を取ってきた。

 だが、一般的な撮影と見分けるのは難しく、スマホを持っているだけでは撮影しているかわからない。

 福井博三・県高野連理事長は、昨年より報告が増えているとし、「スカートをハーフパンツにするなど服装を変更する案もあるが、これまで通りの装いをしたいという生徒の気持ちを考えると難しい。対策を徹底していくしかない」と話した。

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