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Monday, August 7, 2023

中学教職員の超過勤務4割「過労死ライン」超え、昨年度調査:朝日 ... - 朝日新聞デジタル

米沢信義

 【山梨】教職員の昨年度の時間外勤務(残業)について、「過労死ライン」とされる月80時間を超えた割合が県内の中学校で4割にのぼることが県教育委員会の調査でわかった。公立小中高校全体では24・4%で、2021年度に比べて1・3ポイント減と微減した。

 調査は小中高校など約7300人の教職員が対象。有識者らを招き県教委が7日に開催した「働き方改革推進委員会」で報告された。それによると、1年のうち1回でも80時間を超す残業があった割合は、小中学校が26・4%(前年度26・1%)、高校・特別支援学校が19・9%(同24・9%)。高校・特別支援学校で数値が改善したが、小中学校は横ばいだった。

 「県教委が直轄する県立学校などでは働き方改革が進む一方、小中学校ではコロナ禍による規制が弱まり、学校活動が活発化したことも一因」と県教委は分析する。

 また、これまで小中まとめて発表していた残業状況を小中別に公表。小学校は18・3%、中学校は40・7%で、中学校が突出していることがわかった。県教委は「部活指導の影響が大きい」としている。

 推進委では、中学校の校長や校長経験者から「6時間授業の後に部活指導をすると、必然的に超過勤務になり、授業準備もできない。そのことを踏まえた対策が必要」「若い教員は『運動部は持ちたくない』という人も出てきた」など、部活動の地域移行も含めた早急な対応を求める意見が出た。(米沢信義)

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