ごきげんよう、アスキーグルメの記者ナベコです。理由はいりません。辛い物を食べたかったんです。今回はココイチの超激辛カレー「15辛」に挑戦しました。
「10辛」を超える「15辛」が登場
ご存じ、国民的なカレーショップCoCo壱番屋(通称ココイチ)は、カレーの辛さを選べるのが特徴のひとつ。
以前は、辛さのレベルが1辛~10辛で、「1辛」は一般的な辛口程度、「2辛」は1辛の約2倍、「3辛」は1辛の約4倍、「4辛」は1辛の約6倍、「5辛」は1辛の約12倍、「6辛」以上はざっくりそれ以上。マックスが10辛でした。
ところが、今年6月には「10辛」を超える「15辛」も加わりました。今まで「10辛」を食べた人しか挑戦できないと注意書きがあります。
私は辛いものが得意なほうなので、「10辛」を完食した経験はあります。もちろん、得意とはいえ「10辛」は非常に辛かったので、それを上回る「15辛」は一体どれほどのものか気になって仕方がありません。体当たりで確かめてみますよ。
ココイチを買ってきた!
今回、テイクアウトで買ってきておうちで食べてみることしました。
実際の「15辛」のビーフカレーです。ちゃんとシールにも「15」と書かれています。万が一、食べられないほど辛い場合のために、辛さを和らげるスクランブルエッグをトッピングに付けました。チーズもトッピングしようと思ったのですが、カレーに混ざってしまって真の辛さが分からなくなるのではと思い、今回はスクランブルエッグだけに。
蓋を開けるとスパイシーな香りがしますが、予想していたほどの強烈さはなく、まずは安心しました。う~ん、見た目や香りからは、辛さの度合いがわからないので、どんな激辛が待ち構えているのか期待と緊張が混ざり合います。
いただきます!
では、元気よく激辛チャレンジしていきましょう。
一口食べてみると、辛いけどけっこう大丈夫!! 想像していたよりはマシです。辛さがカレーの旨みを引き立てていて、コクがあるなと感じるくらいに。私のコンディションンがよかったのでしょうか。
もちろん、辛いといえば辛いんです。例えば江崎グリコのカレールー「LEE辛さ30倍」を食べた時に辛くてツラいけど旨さも混じるあの感じ。食べた人はわかりますよね?
非常に辛いけど、食べられないほどの辛さではない。
あれ、もしかして余裕?
断りを入れると、私はほんとうに辛いものが平気なほうで、激辛で話題になったまるか食品の「ペヤング 獄激辛」もなんとか完食できました(今まで食べた激辛で一番アレが辛かった……)。日常的にも「やげん堀」という七味唐辛子屋さんの一番辛い「爽辛」の七味を毎食だいたい何かしらにかけています。
……というのもあり、私の舌はだいぶ麻痺(!)している可能性があるため、「15辛もけっこういける」と感じたのは、個人の感想であることを明確にしておきます。
それにしても、思い返してみると、「10辛」のカレーも相当辛かったので、それに比べて「15辛」はそんな差があるでしょうか? 食べ比べこそしていませんが、もはやある程度の辛さを超えると同じようなものかもーーー? うん、そういうことにしておきましょう。
なんだ、「15辛」もたいしたことないんだな♪
…………
この余裕こいた感じが後半アダになります。
後半戦が地獄
と、前半は意外と余裕だったんですが、中盤戦からが本当の勝負でした。カレーの辛さは最初は余裕と思えたものの、食べ進むにつれて辛さの度合いが増して、一口の負荷が重くなってきます。
アレ、アレ、アレ、最初よりカライ、ツライ!
辛さが増す理由は、カレーのスパイスが口の中を徐々に刺激しつくしたことで、お口がまるで戦場のようにアツくなっているからだと思うんです(ナベコ概念)。戦闘状態のお口に新しい辛さが来ると、カッカと燃え上がり……。ていうか痛いんですよ。
舌や上顎はまだマシで、最も痛みを感じるのは喉を通る時。さらに、飲み込んだ後もしばらく喉が焼けるような感じが続きます。おそろしいことに、後半になると、お腹も異変を察したようでゴロゴロと騒ぎ始めます。うおおおお。
今回、救いになったのがスクランブルエッグのトッピングでした。そのまろやかさがカレーの辛さを中和してくれました。
家にある調味料で何とか辛さを抑えられないかと、粉チーズやマヨネーズを使ってみました。粉チーズは少しまろやかになったように思えましたが、圧倒的なカレーの辛さに対しては、力不足でした。
マヨネーズは辛さを中和してくれましたが、酸味でカレーの味を変えてしまうため、あまりおすすめはできません。
その中で効果的だったのは、はちみつです。その甘さとコクが辛さを中和してくれました。ココイチのカレーのオーダーでも、甘さを足したい時はハニー増しができますもんね。
嫌な汗が顔全体から滝のようにあふれてきます。辛い、アツい、イタい。やはり、この「15辛」は別格です。
最初のほうこそ大丈夫だったから、これは時間をかけずに食べきるべきだったの?
特に後半の3分の1位になってからはキツイ。しかし、一方で、この辛さをハイになって楽しんでいる自分もいます! なんで辛いってちょっと楽しいだろう。
「15辛」を食べて得た教訓
今回、ココイチの「15辛」を食べて学んだ教訓としては、昔からよく言われますが「油断大敵」です。敵を過小評価してはいけません。最後まで、完璧な布陣で突破しきることが得策です。
辛さの度合いは食べ進めるにつれて増していきます。今回、写真を撮りながらゆっくり食べ進めていましたが、本来、食べている最中、写真を撮ったり、余裕ぶった自撮りをしていたらいけないんです。そんなことをしているから、「15辛」のおいしい食べ時を逃すのです。
このバカモノ!
……みなさんも、ぜひお気を付けください。
あと、辛いものを食べると、麦茶や水だとかえって辛さが増して感じることもあります。乳製品である牛乳や甘い飲み物を用意しておくと心の助けになってくれることでしょう。
最後にもうひとつ。今日は今年買ったばかりの白いTシャツでカレーをいただきましたが、これを汚すことが一番の気がかりでした。食べている最中もずっとTシャツのことが心配でひやひや。結果、カレーの辛さへの意識が逸れて、なんとか食べきれた気がします。
無事に白いTシャツを汚さず食べきれると「ハッピー!ラッキー!」な感じがたまりませんよ。ですので、「15辛」は願掛けのようにあえて白いTシャツを着て挑むことをお勧めします。汚してしまったら、名誉の負傷と人に自慢できるでしょうし。
▼ナベコの「15辛」教訓
・写真撮っている場合じゃない
・牛乳かジュースを用意せよ
・あえての白い服で挑む
長くなってしまいましたが、ココイチさん、激辛好きの心を揺さぶる辛旨なカレーをありがとうございます。ここまで辛くても食べられるのはベースのカレーがしっかりおいしいからなんですよね。激辛好きなみなさん、カレー好きなみなさん、カレーに従事するみなさんに華麗なる展望がありますことを。そして私のお腹も健やかな明日を迎えられることを祈っております。
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ナベコ
酒好きライター、編集者。酒活動しています。「TVチャンピオン極~KIWAMI~ せんべろ女王決定戦」に参戦するなど。ホットカーペットが気持ちよすぎて床で寝おちして朝陽で気が付く日々。せっかく年始におろしたパジャマを着ないと……。
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