米GoogleのPixelスマートフォンに折りたためる新顔が登場した。それが「Pixel Fold」だ。この市場は韓国Samsung Electronicsが「Galaxy Z Fold」シリーズで先行している。短期間だが実機を試すことができたので、後発の出来栄えを簡単にチェックしてみよう。
ライバルと違う「見開き横画面」
Pixel Foldは、開けば7.6インチ、閉じれば5.8インチという2つのディスプレイを持つスマートフォン。フレキシブルなOLEDパネルや特殊なヒンジを使っていることもあり、価格はGoogleストアで25万3000円と、ぶっちぎりのPixelシリーズ史上最高額だ。
ただ、高いだけあって質感はとても良い。フレームはポリッシュ仕上げのアルミニウム、ヒンジ部分は鏡面仕上げのステンレススチール。閉じたときの背面ガラスは、マット調の強化ガラス(Corning Gorilla Glass Victus)でシックな佇まい。カメラ部分のデザインもPixel 7 Proから少し変わっており、“帯”からガラスに浮かぶ横長の“島”みたいな感じ。
SoCはおなじみ、自社チップの「Google Tensor G2」、メモリはPixel 7 Proと同じ12GB、ストレージは256GB、バッテリーは4821mAh。また、30Wの急速充電、Qi対応ワイヤレス充電、IPX8の防水機能と一通り対応している。
内側のディスプレイは6:5のアスペクト比で、正方形よりも横にちょっと長い。重さは283gで厚さはカメラ込みで12.1mmとヘビー級。持つとずっしり来るし、5.8インチのスマホとして見ると厚みも気になるが、折りたたみスマホの中では薄い部類。ライバルの「Galaxy Z Fold 4」 だと、閉じた状態で15.8mm(最薄部は14.2mm)あるし、開けば5.8mm(カメラ除く)の薄型大画面に早変わりする。
外側ディスプレイ、内側ディスプレイともに発色は良く、120Hz対応なので表示もなめらか。ただ、内側ディスプレイはフレキシブルOLEDパネルを使うため、どうしてもヒンジ部分に折り目が付いてしまうが、明るいものを表示している時はさほど気にならない。あと、他のPixelと違い、指紋認証センサーはディスプレイではなく電源ボタンと一体化されている。解錠も一瞬だ。
Pixel Foldとライバルには大きな違いがある。それが画面の向きだ。Z Fold 4の内側ディスプレイは7.6インチで5:6の縦画面。つまり、同じサイズ・同じアスペクト比のパネルを縦に使ったのがGalaxy Z Fold 4、横に使ったのがPixel Foldといえる(解像度が違うので同一のパネルではないようだ)。
この内側ディスプレイの向きは、外側ディスプレイにも影響する。Galaxy Z Foldは縦画面を折りたたむので、外側ディスプレイはシネマスコープ(2.35:1)クラスの超ワイド画面となっている。一方、Pixel Foldは17.4:9というちょっと前のスマートフォンに近いワイド感だ。「見開き縦画面」は、Samsung以外に中国Huawei、中国Xiaomiなどが採用しており、「見開き横画面」は中国OPPOぐらいだったので、Pixel Foldは貴重な“新入り”になるわけだ。
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