<周辺住民たちを困らせていた道路の穴を、DIYで見事に塞いで見せたシュワルツェネッガー。だがこの「善行」は裏目に出てしまった>
俳優で元カリフォルニア州知事のアーノルド・シュワルツェネッガー(75)が、ロサンゼルスの自宅近くの道路にできた大きな穴を、自らアスファルトで埋める動画をソーシャルメディアに投稿した。見事な手際と丁寧な仕事ぶりで完璧に道路を修復してみせたシュワルツェネッガーだったが、残念ながらこの「善行」は裏目に出る結果となってしまった。
■【動画】プロ並みの完璧さが裏目に...DIYで見事に「穴」を塞いだシュワルツェネッガー
シュワルツェネッガーは、何週間も前から車や自転車の利用者から苦情が出ていたというブレントウッド地区の道路の穴を、自らの手で直すことにした。彼が投稿した動画には、スタッフと共にアスファルトで穴を埋めている様子が映されている。
車で通りがかった地元の女性が、停車して感謝を伝えると、シュワルツェネッガーは「これはおかしい。3週間もこの穴が塞がるのを待っていたんだ」と答えた。
シュワルツェネッガーは動画のキャプションで、「何週間も前からこの巨大な穴のせいで車や自転車がダメになり、近所中が困っていたが、今日、私はチームと共にそれを直した。文句を言うのではなく何とかしようと、私は常に言ってきた。これがそうだ」と述べた。
ところがこの「穴」、実は地元のガス会社「南カリフォルニア・ガス(SoCal Gas)」が、事前に許可を受けた工事を行うために作った溝だったことがわかった。工事は5月末までに完了する予定だったという。
「穴ではない」とLA市が説明
ロサンゼルス市の広報担当者は、地元メディアのNBCロサンゼルスに対し、「これは道路にできた穴ではない。SoCal Gasが許可を得て行っている、進行中の工事に関連する溝で、工事は5月末までに完了する見込みだ」と説明した。
また、「市内の道路に影響を与える同様のプロジェクトと同じように、SoCal Gasは、工事終了後に現場の補修が求められる」と述べた。市の公共事業局がこの溝の修復を行ったかどうかは明らかになっていない。
ロサンゼルスのカレン・バス市長は先週、冬の嵐でできた道路の穴1万9000個の補修に取り組んでいることを市民に報告していた。
市長は6日の会見で、「市職員は最大限の努力をし、報告されたすべての穴に対処するだけでなく、積極的に取り組む。市内のすべての地区を車で走り、道路の状況を把握し、正しい方法で被害を特定し、修復する」と述べていた。
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