和食は一番身近な料理なのに、うまく作る自信がない。そんな女性が、意外と多いのではないでしょうか?
雑誌『栗原はるみ』最新号では、栗原はるみさんが雑誌で和・洋・中の料理教室を開催してくれました。
栗原さんが教えてくれた「コツ」を、和食担当ライターがルポします。
日本人なのに和食に苦手意識が……
「得意料理は、和食です」。
そう胸を張って言えたら、どんなにいいでしょう。
何を隠そう、主婦歴21年。ライターとしてもこれまでたくさんの飲食の記事を担当し、料理の腕にはソコソコの自信がある私。
しかしこれまで、大きな声では言えませんでした。和食が一番苦手です、とは……(苦笑)。
いや、きっと、まずくはなかったと思います、それまで作ってきた私の和食。
しかし、来客のときに和食をチョイスしたことはありませんでした。
和食って、シンプルだからこそ難しい。
私はお客さまにお出しできるほどの和食テクニックを持ち合わせていない、そんな気持ちがずっとあったのです。
今回、栗原はるみさんの料理教室特集で、和食ページを任されるにあたり、「ついにこのときがきた!」と思いました。
長年の密かな“和食コンプレックス”を払拭する機会がやってきたのです。これはチャンスでした。
和食のルールは「やりすぎない」こと
今回、栗原さんの「和食の基本」では、主菜、副菜、汁物、ご飯物の4ジャンルを網羅。
「肉じゃが」や、「魚の煮つけ」、「ごまあえ」など、日本人なら絶対におさえておきたいレシピを紹介しています。
どれもいつも家庭で何気なく作っているメニューですが、栗原さんの手にかかると、どれもがごちそう級。しかも、これが不思議なくらい、難しくないのです。
秘訣は、栗原さんがお母さまから受け継ぎ、自身でも長年身につけてきた「コツ」。
「和食のコツは、とにかく『やりすぎない』ことです」と、栗原さんは言います。
つい火の通り加減が気になって、箸で何度もつついたり、ひっくり返したりしてしまうものですが、そこをこらえて。
食材をていねいに扱い、水けはその都度きちんと切ること。
取材を通して、なるほど、確かに自分がこれまでいかに食材に対してぞんざいで、調理にいたっては「やりすぎて」いたかに気づきました。
前菜にきんぴらごぼうを出せる人になりたい
今回「副菜」では、「きんぴらごぼう」のレシピを詳細に紹介しています。
このきんぴらこそ、栗原さんの得意中の得意料理。
極細に美しく切りそろえたごぼうは食感よく、後を引く味つけで仕上がっています。
栗原さんはいつも、初めてお招きするゲストには、必ずこのきんぴらを前菜として振る舞っているそう。その「コツ」とはこの3つ。
① 丁寧に切りそろえること
② 水にさらす時間は5〜10分。そしてしっかり水気をきる
③ 食感を残すため、炒めすぎない
なんてかっこいいんだろう!
私は心からそう思いました。
だって、きんぴらですよ。材料はごぼうだけ。切り方と炒め方で、ここまで一つの食材が昇華されるとは。その潔さたるや、まさに栗原さんの性格そのもの。
きっとたくさんのゲストが、このきんぴらのおいしさと美しさに感嘆してきたことでしょう。
雑誌では、レシピやコツはもちろん、どうしてこうする必要があるのか、という理由もよくわかります。
そして、私もきんぴらを練習する日々です。いつかお客様に、前菜としてきんぴらを出して褒められてみたい……そう下心満点で頑張っているのです。
他にも栗原はるみさんの料理教室では、毎日の食卓からおもてなしまで、身につけておけば一生モノのレシピが満載です。ぜひご購読ください。
雑誌『栗原はるみ』4号
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メイン特集
栗原はるみの料理教室。 これだけ作れるようになれば料理上手になれる基本のレシピ。
作り方のコツさえ身につけば、毎日の食事も一段とおいしくなります。
和食の基本、中華の基本、洋食の基本など。
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START IT OVER 寂しくても、楽しく。
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自分のために、ひとりごはん。
自分が食べたいものを、 好きなときに楽しく食べたい。 一人分の、私のためのレシピ。
特別付録①
別冊『楽しい、常備菜。』
“ ラクするため ” でなく、 冷蔵庫に作っておくと食卓が楽しくなる常備菜レシピ!
特別付録②
動画ふろく『栗原はるみ』オンライン料理教室
URL: https://kuriharaharumi.kodansha.co.jp/pages/movie202304(4月3日以降公開)
動画でコツが よくわかる ! オンライン料理教室
1 酢豚のとろみづけ
2 きんぴらごぼうの切り方
3 野菜のごまあえの水きり
4 えびカツの衣のつけ方
5 魚の煮つけの煮方
この 5つの動画が観られます。『栗原はるみ』のオンライン料理教室に参加しているような気分で、雑誌と一緒にお楽しみください。
文/山野井春絵
構成/『栗原はるみ』編集部
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