交通事故を装って保険金計約１５００万円をだまし取ったとして、福岡県警が北九州市、建設作業員の男（４２）、同県行橋市、元保険代理店従業員の男（５２）の両被告（いずれも詐欺罪で起訴）ら男女１３人（２８～７５歳）を、詐欺や詐欺未遂容疑で逮捕、書類送検していたことが捜査関係者への取材でわかった。
捜査関係者などによると、建設作業員の男らは２０１８年７月～２１年１１月、北九州市の八幡西区や若松区などの５か所で、故意に車同士を衝突させたり、車を電柱にぶつけたりしたにもかかわらず、事故で負傷したように装って整骨院に通院し、治療費などの名目で保険金計約１５００万円をだまし取った疑いが持たれている。建設作業員の男ら１３人のほとんどが容疑を認めているという。建設作業員の男と元保険代理店従業員の男の両被告は保釈されている。
一連の事件は建設作業員の男が主導。自分が金を貸したり、生活に困ったりしている知人らに協力するよう持ちかけていた。知人らに支払われた保険金の一部を、建設作業員の男が受け取っていたという。
建設作業員の男は一部の事件では、元保険代理店従業員の男を通じて知人を保険に加入させた後、事故を装っていた。
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