同世代の仲間で行くのであれば、みんなが知っている曲を選曲しやすいですが、会社の部署や地域の人たち、家族などといった集まりの場合、さまざまな世代が揃うわけで、どんな曲がみんなにウケるのか悩むことがあるでしょう。
カラオケ大手のJOYSOUNDでは、2022年のカラオケ年間ランキングを世代別で発表しています。総合ランキングでは、2年連続で優里の「ドライフラワー」が1位となっていますが、世代別で見ていくとまた違った傾向が伺えます。
まず、10代は動画サイトやSNSを通じて楽曲を聴いたり知ったりする傾向が強く、優里の「ドライフラワー」は2位。1位となったのはピノキオピーの「神っぽいな」とVOCALOIDの楽曲でした。なんと上位20位以内にバルーンの「シャルル」(3位)や、ぬゆり feat.flower「ロウワー」など6曲をランクインしています。
一方で高橋洋子の「残酷な天使のテーゼ」が相変わらず上位にランクインしていたり、1999年にリリースされた椎名林檎の「丸ノ内サディスティック」が18位を獲得するなど、何かバズるきっかけがあれば、昔の曲でも若者に歌われることがわかります。
20代も1位はピノキオピーの「神っぽいな」で、10代と同様にSNSの影響が強く感じられます。ただ、10代と違うのは『鬼滅の刃』遊郭編のAimer「残響散歌」をはじめ、『SPY×FAMILY』のOfficial髭男dism「ミックスナッツ」などアニソンが多くランクインしているところです。また、アーティストとしてはAdoが5曲ランクインしており、人気の高さが伺えます。
30代はアニソンやVOCALOIDの楽曲が多く、1位はAimer「残響散歌」でした。Ado人気は20代と同様で4曲ランクインし、2001年のリリースのポルノグラフィティ「サウダージ」は男性からの支持が多く14位を獲得しています。
40代になると、アニソンやJ-POPの最新曲が中心になっています。1位はAimer「残響散歌」でトップ5中4曲がアニソン。Official髭男dismがトップ20中3曲ランクインし、30代で14位だったポルノグラフィティ「サウダージ」が9位を獲得しています。
50代は、青春時代を思いだしたい傾向にあるのか、一気に過去のヒット曲が多くランクインしています。1位は20代30代と同じAimer「残響散歌」ですが、2位に薬師丸ひろ子「セーラー服と機関銃“夢の途中”」が7年連続でトップ5入り。定番の尾崎豊「I LOVE YOU」、チェッカーズ「星屑のステージ」、杏里「オリビアを聴きながら」などが続々ランクインしており、世間的にヒットした曲が人気のようです。
60代は、やはり演歌・歌謡曲が圧倒的に多く歌われる世代ですが、14位に菅田将暉の「虹」、15位に優里の「ドライフラワー」、16位にあいみょんの「裸の心」が入るなど、若者に人気の楽曲もしっかり歌われていました。
全体的に見て、総合トップ獲得した優里の「ドライフラワー」以外、全世代に人気があるのはアニソンでAimer「残響散歌」は、60代を除く全世代で。また根強い人気の高橋洋子の「残酷な天使のテーゼ」は全世代で歌われており、これらの楽曲は世代関係なく盛り上がること間違いないでしょう。
カラオケへ行くことが決まったら、こうしたランキングをチェックして、みんなが盛り上がりそうな楽曲を模索してみるといいでしょう。
からの記事と詳細 ( 世代別カラオケランキングでわかったアニソン人気、Z世代から60代まで - Forbes JAPAN )
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