Taylor Rains/Insider
- ガルフストリームG650ERは、世界最速かつ最長航続距離を誇るビジネスジェットだ。
- 同機はイーロン・マスクのような億万長者が使用するジェット機で、2022年初めには19歳のジャック・スウィーニーがマスクのプライベートジェットの現在位置を追跡していた。
- 筆者はイギリスで開催されたファーンボロー国際航空ショーでこの飛行機が価格に見合う価値があるかどうかを確かめてきた。
2014年に登場したガルフストリーム(Gulfstream)G650ERは、イーロン・マスク(Elon Musk)やジェフ・ベゾス(Jeff Bezos)などの億万長者を顧客に持つ、世界最速・最大級のビジネスジェットだ
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Source: Gulfstream
このフラッグシップ・ジェットは、ロールス・ロイスのBR725エンジンを2基搭載し、7500海里(約1万3890キロメートル)という驚異的な航続距離とマッハ0.925のスピードを誇る
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航続距離は先代のガルフストリームG650よりも500海里(約92万6000キロメートル)伸びている
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この航続距離と速度によって、ガルフストリームとカタール航空は2019年、G650ERで北極と南極の上空を通過するルートの「世界一周」を47時間以内で行い、世界最速記録を更新した
ファーンボロー国際航空ショーで展示されていたガルフストーム G650。
Stephen Jones / Insider
Source: One More Orbit
同じく2019年、G650ERはシンガポールとアリゾナ州ツーソンの間で8379海里(1551万キロメートル)のノンストップ飛行を行い、さらなる記録を樹立した。ただこの記録は、G650ERが保有する120以上の世界速度記録のうちの2つに過ぎない
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イーロン・マスクやジェフ・ベゾス、そしてビル・ゲイツといったセレブがこのジェット機の性能を証明しており、イーロン・マスクは2018年だけで15万マイル(約24万キロメートル)以上を飛行している。フライトの大半はカリフォルニア周辺だったが、アイルランドやイスラエルなどの海外にも飛んでいる
イーロン・マスク(左)とガルフストリームG650ER。
Patrick Pleul/picture alliance/Getty Images/Courtesy of Gulfstream Aerospace Corporation
Source: The Washington Post
セントラルフロリダ大学に通う19歳の学生、ジャック・スウィーニー(Jack Sweeney)は、2022年初め、Twitterでジェット機の現在位置を公表し、マスクのG650ERを世に広く知らしめた
G650ERの機内(マスクが所有しているジェット機ではない)。
Sean Zanni / Contributor/Getty Images; Courtesy of Jetcraft
Source: Twitter, Elon Musk offered a 19-year-old $5,000 to take down a Twitter account that tracks his private jet, report says
G650ERは、その速度と航続距離で世界で最も信頼されているジェット機のひとつとされているが、ライバルであるカナダのボンバルディア(Bombardier)は新しい機体、グローバル8000(Global 8000)でさらにその限界を押し広げようとしている
ボンバルディアのグローバル8000。
Bombardier
Source: Bombardier
そのようなライバルの存在にも関わらず、ガルフストリームG650ERは世界的なベストセラー・ビジネスジェットで、発売当初は数年待ちだった
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Source: Bloomberg
筆者は2022年7月に開催されたファーンボロー国際航空ショーで、富裕層の移動手段であるこのジェット機を見学してきた。その内部を見てみよう
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ガルフストリームG650ERは贅沢な内装が施された4つのリビングスペースを備えており、オーナーによるカスタマイズが可能だ
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最大18人を乗せることができ、7人が就寝可能な機内には、ビジネス航空業界でも最高レベルの静音設計がなされており、旅行者が快適に過ごせるように配慮されている
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47フィート(約14.3メートル)の機内には、客室乗務員が食事や飲み物を準備するギャレー(調理室)もある
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ミーティング・ルームも
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こちらはダイニングルーム
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荷室
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そしてベッドルーム
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ベッドルームとして使わない時は、ベッドの代わりにソファを置いて、会議室としても利用できる
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機内には2つの化粧室があり、1つはギャレーとコックピットに近い前部にある
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もうひとつの化粧室は後部にあり、ベッドルームの裏に位置している
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コックピットには先進のフライバイワイヤシステムを搭載している。これはヒューマン・インタフェースを改善し、視界の悪い状況下でもパイロットが周囲の状況を認識できるように設計されたものだ
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さらに、ガルフストリームが開発した着陸予測システム(Predictive Landing Performance System)を搭載しており、パイロットが滑走路をオーバーランしないようサポートし、安全性を高めている
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機体前方にはパイロットの休憩スペースがある。ここは超長距離飛行に対応するための重要な場所だ
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小さな化粧室の奥にギャレーがあり、ガラスの食器類、シンク、御影石のカウンタートップ、そして十分な収納も備わっているが、レイアウトや素材はカスタマイズ可能だ
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コーヒーポットやオーブン、引き出し式のまな板も備えている
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メインキャビンには、フットレストとリクライニング機能を備えた大型の革製アームチェアが4脚置かれている
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アームチェアは回すことができる
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調整可能なヘッドレストも付いている
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ノイズキャンセリング機能搭載のヘッドフォンも
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シートは対面式でビジネスミーティングも可能だ。また、座席を組み合わせてシングルベッドにすることもできる
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さらに胴体の側面にはテーブルが格納されており、ボタンで出し入れを操作できる
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ダイニングスペースとして利用できる大きなテーブルもある
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ダイニングスペースには、大型テレビとカウンタートップもある
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ワイン・クーラーも
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機体にはガルフストリームの特徴である16個の大きな窓が並んでいる。これは業界最大級で、乗客に素晴らしいパノラマビューを提供する
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さらに、昼間のフライトでも仮眠が取りやすいように、窓にはシェードが付いている
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機内を歩いてみると、非常に広々とした空間が広がっている
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シートも足元に余裕がある
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見学してみて、セレブたちがこの飛行機を好む理由が分かった
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そのスピード、航続距離、サイズは長距離フライトに適しており、快適なベッドルーム、ミーティングスペース、大型テレビもあり、機内では快適に過ごすことができる
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(翻訳:大場真由子、編集:Toshihiko Inoue)
からの記事と詳細 ( 6500万ドルのガルフストリームG650ER…実際に目にしてセレブに支持される理由がわかった - Business Insider Japan )
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