愛知県美浜町にある病院が実際には新型コロナウイルスワクチンの接種を受けていない看護師の虚偽の接種記録を作成し、看護師が住む常滑市に提出していたことがわかりました。
虚偽の接種記録を提出していたのは、愛知県美浜町にある「渡辺病院」です。
常滑市によりますと、去年4月と5月、当時、この病院で働いていた実際にはワクチン接種を受けていない看護師の接種記録を作成し、看護師の住む常滑市に提出したということです。
この病院で医療従事者向けの接種が行われた際、看護師はアレルギーなどを理由に接種を希望しませんでしたが、自宅に3回目の接種券が届いたため、常滑市に問いあわせたところ、虚偽の接種記録が提出されていたことがわかったということです。
病院は市の聞き取りに対し、「間違って接種記録を作成した。看護師に打ったと説明したワクチンと注射器は廃棄してしまった」などと話しているということです。
また、病院には2回分の接種費用、4500円あまりが支払われましたが、市からの指摘を受けて、病院は返金したということです。
この問題では、愛知県も近く、病院などに事実関係の確認を行うことにしています。
渡辺病院は「接種が始まった当時、ワクチンは貴重で廃棄したことでバッシングを受けると思い、院長の指示のもと虚偽の接種記録を作成しました。信用を失墜する行為であり申し訳ありませんでした」とコメントしています。
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