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Monday, July 18, 2022

見づらくない? バックミラーが画面になった「デジタルインナーミラー」使ってわかった〇と× - くるまのニュース

リアカメラの映像をバックミラー型の液晶ディスプレイに映す「デジタルインナーミラー」。実際に使用しているユーザーにメリットとデメリットを聞いてみました。

障害物のない後方視界の広さで安全運転にも寄与

 新型車に採用が増えている「デジタルインナーミラー」は、リアカメラの映像をバックミラー型の液晶ディスプレイに映す「カメラモニタリングシステム」が、国際基準の改正により鏡の代わりに使用できるようになり、2016年に日本でも使用可能になりました。

 デジタルインナーミラーは人気のあるアイテムとなっており、軽自動車にも純正装備として搭載されたり、アフターパーツメーカーからも数多く販売されています。

トヨタ初として「ハリアー」採用された前後録画機能付きの「デジタルインナーミラー」
トヨタ初として「ハリアー」採用された前後録画機能付きの「デジタルインナーミラー」

 ただ、普及し始めているとはいえ、実際に使ったことがない人もまだ多いでしょう。

 後部座席に同乗者がいたり、背の高い荷物を積載していたりすると通常のミラーでは視界が遮られてしまうこともありますが、デジタルインナーミラーはリアカメラの映像を画面に映すことから、障害物のない後方視界を確保できることが最大のメリットです。

 さらに、カメラの性能にもよりますが、感度を調整することで夜でも昼に近い明るさで映すことが可能。

 これまでシルエットしかわからなかった夜間の後続車をはっきりと視認できることや、カメラ側で角度調整して好みのポジションで後方確認できるのもメリットだといえます。

 もうひとつ、デザインが後方視界に影響を及ぼす心配がないので、どんなスタイルのクルマでもクリアな後方視界を確保できることもメリットでしょう。

 一方でデメリットも多少あります。

 導入初期の2016年当時と比べて、最新型はカメラやディスプレイが進化して画質が大幅に向上していますが、通常のミラーで慣れているドライバーは違和感を覚えやすいということがあります。

 また、カメラ映像の弱点である「輝度差」への対応の悪さがあり、たとえばトンネル前後では一瞬見えなくなる現象が往々にしてあるようです。

 それでも画質の向上と映像処理性能の向上で、人間の眼以上に細かい部分まで確認できたり、最近では録画できるドライブレコーダーの機能をも備えたタイプが増えてきたりしています。このタイプであればふたつの機能を兼ね備えているので、追加で購入する手間が省けるのは良いところでしょう。

※ ※ ※

 純正装着はもちろん、後付けタイプもかなり人気が高いようで、最近取り付け依頼が多いと、神奈川県の整備工場に勤務するY整備士はいいます。

「トヨタ純正のデジタルインナーミラー後付けキットは性能的に申し分ないのですが、工賃を入れると6万円から8万円となかなかの値段なので、アフターパーツメーカーなどの社外品を装着する人が多いです。

 とくに、多人数乗車や荷物を積む機会が多いミニバンオーナーからの依頼が多く、毎月数台は装着依頼があります」

 ミニバンだけでなく、死角の多くなりがちなSUVやクロカンなども取り付け依頼が増えているそうです。

「社外品のデジタルインナーミラーの場合、録画機能が付いているものが人気です。後方からのあおり運転対策として、ドライブレコーダーの代わりとしても装着されるケースです」(Y整備士)

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