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Thursday, April 28, 2022

東大生が小中学生の時に勉強したいと思った理由とは - リセマム

 ひまわり教育研究センターは2022年2月、現役東大生220名を対象に「子供のころの過ごし方」について複数のアンケート調査を実施した。現役東大生の男子72%、女子55%が小学生の時に両親から「勉強しなさい」と言われていたことがわかった。

 ひまわり教育研究センターは、未来に羽ばたく子供たちを育てる保護者へ向けて、有益な情報を届けるため、研究調査を行なっている。今回は「東京大学に合格する子供はどのような理由で勉強をし、保護者はどのような関わりをしていたのか」に焦点を当て、現役東大生の小中高時代の勉強に取り組む姿勢を調査した。

 ひまわり教育研究センターに相談に来る保護者は、「学力の高い子供は、勉強好きで自ら進んで勉強をする」と考えている人が多い。そこで、今回の調査では、現役東大生が小学生の時に「両親から1日何回くらい勉強しなさいと言われていたのか」、「小学生・中学生時代になぜ勉強したいと思ったのか」についてアンケートをとった。調査の調査対象は、現役東京大学生220名(男子106名、女子101名、無回答13名)。調査期間は2022年2月17日から19日。

 「小学生のころあなたはなぜ勉強したいと思ったのですか?」という問いに対し、もっとも回答数が集まったのは「いい成績をとるのが楽しかったから」という回答。ついで「勉強が楽しかったから」「新しいことを学ぶのが楽しかったから」と続いた。両親が上手に勉強を促してくれたり、褒められたりしたことや、新しいことを学ぶ楽しみが勉強をしたいと思う理由になっていることがわかった。

 また「中学・高校時代、あなたはなぜ勉強したいと思ったのですか?」という質問には、「いい成績がとりたかったから」という回答にもっとも多く集まった。ついで「行きたい大学があったから」「惰性(なんとなく)」と続いた。小学生の時との違いは、大学等の進路による動機付けが生まれている点であった。

 次に「小学生のころ、両親から勉強しなさいと言われたのは1日何回くらいありましたか?」という質問には、「言われたことがない」が全体の24%を占める一方、「毎日ではないが時々言われた」がもっとも多く、全体の30%であった。回数問わず「勉強しなさい」と言われたことがある割合は、全体の64%を占める結果となった。中でも1日5回以上言われていたのは全体の13%。

 これら調査結果を通して見ると、どの年代でも「いい成績が取りたかったから」という理由で勉強をする人がもっとも多いことがわかった。このことから保護者は子供が1番直近のテストで良い点数が取れるよう、サポートをすることが重要であると言える。

 また、現役東大生の多くは小学生のころに「勉強しなさい」と言われた経験があると回答している。自ら進んで勉強をしていた東大生は少数派であるため、保護者は我が子が「勉強を好きになってほしい」と考えるのではなく、「勉強は嫌だ」と強く思わないような促し方を心がけることが重要であると言える。新しいことを学ぶ楽しみや喜びを感じられるように褒めて勉強へ促すことが必要である。

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