国内では初めて神戸市の男性への感染が確認されていた新型コロナウイルスの変異ウイルスに、新たに神戸市内の男女4人が感染したことが確認されました。
神戸市は今月1日、市内の50代の男性がイギリスで広がっている変異ウイルスがさらに変異した新型コロナウイルスに先月、感染したことが確認されたと発表しました。
市によりますと、その後、市健康科学研究所が新型コロナに感染した市内の20代から40代の男女、あわせて4人についてゲノム解析を行い調べたところ、最初の男性と同じ変異ウイルスに感染していていることがわかったということです。
この4人のうち3人は同居している家族だということですが、4人はいずれも最初に感染が確認された男性の家族や濃厚接触者ではなく、最近、海外に出かけてはいないということです。
確認された変異ウイルスは、イギリスで広がる変異ウイルス「N501Y」がさらに変異したもので、ワクチンの効果を弱める可能性があるとされている「E484Q」の特徴もあわせ持っているということですが、神戸市は、感染力や重症化のリスクなどの特徴は、「N501Y」と変わらないとしています。
この変異ウイルスについて神戸市は今月1日の会見で、「男性の体内で変異したとみられる」と説明していましたが、神戸市健康局の熊谷保徳 副局長は、4日の会見で「複数の人から確認されたということから最初の人を含めて、市中で感染したとみるほうが自然だ」と述べました。
そのうえで、「感染対策は従来のコロナウイルスと変わらないので、マスクの着用や大声を出さないなど徹底してほしい」と話しています。
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