5月24日。大阪・関西将棋会館においてお~いお茶杯第62期王位戦・挑戦者決定戦▲羽生善治九段(50歳)-△豊島将之竜王(31歳)戦がおこなわれました。
10時に始まった対局は18時18分に終局。結果は110手で豊島竜王の勝ちとなりました。
豊島竜王はこれで藤井聡太王位(18)への挑戦権を獲得。七番勝負に登場し、藤井王位に挑みます。
羽生九段は藤井王位とのタイトル戦での対決、およびタイトル獲得通算100期を期待されましたが、残念ながら挑決で敗退となりました。
【追記】両対局者インタビュー
豊島将之竜王「序盤はけっこう先手に工夫されているので。端のタイミングとか、(玉頭の歩を)突き捨てたりとか。そうですね、工夫されているので、なんかうまく対応しないと、ちょっと苦しくなってしまうか・・・。ちゃんと対応できたら、まあいい勝負ぐらいにはなるかなと思ったんですけど。そうですね、本譜がうまく対応できてるのかがわからなかったです。途中はちょっとよくわかってなかったんですけど・・・。(100手目△1七飛成と)龍を作って、1三に王様がいけば、けっこう寄せられづらい入玉を目指せるので。龍作って、ちょっとよくなっているような気はしたんですけど。(藤井聡太王位は)大変な相手ですけど、せいいっぱい指して、なんとかいい勝負ができたらと思います」
羽生善治九段「どういうふうに打開を目指すかという将棋だと思うんですけど。うーん、(39手目▲2四歩と)2筋を突き捨てたのが、もしかすると問題があったかもしれないですね。ちょっと、作戦の組み立てに問題があったような気がします。なんかちょっとずつ攻めが細くなってしまったような気がします。ちょっとずつ苦しくなってったような気がしました。(王位リーグは)どの対局もすごい大変な対局で、そういう意味では充実したリーグだったかなと思っています」
豊島竜王、羽生九段の攻めを受け止め制勝
相矢倉の序盤戦。羽生九段が異例の早めの突き捨てを入れたのに対して、豊島竜王は金冠(きんかんむり)の堅陣を築きます。
羽生九段が堅い豊島陣に向かって攻め始めたのに対し、豊島竜王は自然に受けて優位を築きます。
羽生九段は曲線的な指し回しで辛抱し、もしかしたら相入玉から持将棋の可能性もあるのではないかとささやかれ始めた中盤戦。豊島竜王は香を打って羽生九段の飛車を封じ込め、桂を打って召し上げました。これで大きな駒得が確定します
豊島玉は上部が開け、つかまらない格好。一方で羽生九段は血路を開き、もし入玉しても点数が足りない状況です。
指し続けようと思えばまだ手数がかかる状況ですが、羽生九段は勝ち目なしと見て、13分考えて次の手を指さず、潔く投了しました。
世紀の七番勝負始まる
豊島竜王は厳しいリーグを勝ち抜き、挑決も制して、王位挑戦権を獲得しました。6月29日から開幕する藤井聡太王位との七番勝負は、将棋史に残る名勝負が予想されます。
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