福岡県
県警の発表では、母親の
碇容疑者を知る関係者らによると、赤堀容疑者から「家族はあなたを裏切っている」とうそを吹き込まれた碇容疑者は、18年以降、親族を遠ざけるようになった。親戚らから200万円以上の借金を重ね、翔士郎ちゃんの安否も確認できなかったことから、20年3月12日、親族が児相に出向き、「電気も止まっているようだ。安否や生活状況を確認してほしい」と訴えた。
親族は、同月31日にも児相を訪問。児相はこの際、同月11日に目視した記録をもとに、「子どもたちは大丈夫」と説明した。翔士郎ちゃんはこの頃、すでに重度の低栄養状態だったとされ、命の危険が差し迫っていたとみられる。親族は、翔士郎ちゃんが死亡する10日前にも電話で懸念を伝えたが、児相は対応しなかった。
親族は「きちんと調査し、状況を教えてもらえれば、無理やりにでも(翔士郎ちゃんを)引き取っていた」と悔やんでいるという。
一家を巡っては、19年9月、翔士郎ちゃんが通っていた幼稚園が体重の減少に気づき、篠栗町に連絡。町や児相が同年11月から見守りを始めた。20年3月には、県警が育児放棄などの可能性があるとして、児相に通告した経緯がある。
ただ、児相が家庭訪問で翔士郎ちゃんを確認できたのは同3月11日の1回だけ。この際も母親とは別の女性が「(母親は)体調不良で会えない」と対応したため養育状況は把握できなかった。対応したのは、赤堀容疑者だった可能性がある。
県は、大学教授ら第三者でつくる専門部会で経緯を検証する方針。福岡児相の森本浩所長は5日取材に応じ、「親族の相談に切迫した心配事はなく、翌月には町などが訪問する予定だったため、確認は十分だと判断した。面会時の子どもたちの姿から、著しく生活に困窮しているとは思わなかったが、結果から考えれば、もっと早期に確認すればよかったと思う」と話した。
河浦龍生・福岡市子ども家庭支援センター長は「見守りが行われたケースで子どもが餓死するとは信じられない。通園しない、母親に会えないなどは明らかな虐待リスクで、親族の懸念も重要なサインだ。母親らに面接し、生活実態を聞き取ることが最低限必要だった」と指摘する。
からの記事と詳細 ( 5歳餓死の直前、異変感じた親族から安否確認求められ…児童相談所「子どもたちは大丈夫」 - 読売新聞 )
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