「出てくるキャラクター全員がすごく変わっていて、一筋縄ではいかない人ばかり。そんな人たちが織り成す人間ドラマを楽しんで見ていただける作品だと思います」
1月21日よりスタートしたドラマ『にじいろカルテ』(テレビ朝日系・毎週木曜夜9時~)に出演している北村匠海。例に漏れず、北村が演じる看護師・蒼山太陽も変わり者だという。
「すぐキレたり、すぐ泣いたり、感情豊か。“自分は何も持っていない”というコンプレックスが強くて、ちょっと気分のアップダウンが激しくて。すぐキレたりする感情を理解するのは難しかったです。僕自身、そこまで沸点が低くないので……(笑)」
自己表現を続けていきたい
世話好きで家事全般が得意な太陽だが、北村自身も、自宅でスパイスからこだわったカレーを作るなど、料理好きな一面も。
「料理は好きですが、家事の中だったら洗濯が苦手です。ちょっとため込んじゃうタイプ……、たたむことを想像しておっくうになってしまうんですよね。1日に3回、洗濯機を回すこともあります(笑)」
そうはにかむ北村は、役者としてだけでなく、4人組ロックバンドDISH//のボーカルとしての顔も持つ。昨年の『第62回輝く!日本レコード大賞』では、『猫~THE FIRST TAKE ver.』で優秀作品賞を受賞し、YouTubeでは同曲が9200万回再生を超えるなど、幅広い世代から支持を集めた。
北村匠海 撮影/渡邊智裕
「役者としても今までとは違った新しいものにチャレンジする機会をいただけたら、もちろん飛び込んでいきたいです。それと同時に、音楽でもなんでも、自己表現は続けていきたいと思っています。20歳で写真の個展をやらせてもらったので、またトライしたいですし、自分と同世代のクリエイターと、面白いものを作りたいって気持ちが、今はすごく強いです」
もともと裏方志向があるという北村。
「今まではどうしても、年齢のことで“まだ早い”とか“自分が言ってもまだ叶わない”という、謎のジレンマがある中でがむしゃらにやってきました。でも、これから30歳に向かっていく中で、だんだん面白くなってくるタイミングなのかなとも感じていて。少しずつ、やりたいことや自分の人生で歩んでいきたいと思う道をブランディングできる年齢になっているのかなと思います」
と、言葉を丁寧に選びながら自分自身を冷静に分析する。今年の11月で24歳、年齢とともに変わった部分を尋ねると、
「喜怒哀楽の中の“怒”の感情をわかってきた気がします。それこそ昔は、誰かに怒るということをしなかったし基本的には受け止めるほうが多かったけど、それだと“自分が何も持ってない”みたいに感じはじめて。ふとひとりになったとき、“あれ? 自分はどこ?”って(笑)。仕事においてもプライベートにおいても、もっと自分を大切にしようと思いました」
取材・文/高橋もも子
からの記事と詳細 ( 北村匠海が抱えていた「“謎”のジレンマ」と、最近わかった「“怒”の感情」 - 週刊女性PRIME [シュージョプライム] )
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