2020年11月26日20時33分
【ワシントン時事】トランプ米大統領は25日、元側近でロシア疑惑に絡み偽証罪に問われていたフリン元大統領補佐官(国家安全保障担当)に恩赦を与えた。来年1月20日の政権交代を控えた駆け込みの決定で、トランプ氏は「政治的陰謀」とみる同疑惑捜査で、他の被告の恩赦も検討しているという。
トランプ氏はツイッターで「素晴らしい栄誉だ」と恩赦を発表。ホワイトハウスは声明でフリン氏について、トランプ氏が勝利した2016年大統領選の転覆を狙った「党派的企て」の犠牲者だと指摘し、「そもそも訴追されるべきではなかった」と主張した。
フリン氏は17年12月、政権発足前に交わした当時の駐米ロシア大使との会話をめぐり、連邦捜査局(FBI)の取り調べにうその証言をしたとして起訴された。いったん罪を認め捜査に協力したが、後に無罪を訴えた。
今年5月には司法省が「取り調べは正当性を欠いていた」としてフリン氏の起訴撤回を申し立てたが、連邦裁判所はこれを認めなかった。民主党のシフ下院情報特別委員長は恩赦を受け「自分をかばう者を守るため恩赦の権限を乱用している」と非難した。
トランプ氏は7月、ロシア疑惑に絡み偽証罪などで禁錮刑が確定した長年の盟友ロジャー・ストーン氏についても、収監直前に刑を免除している。
ニューヨーク・タイムズ紙によると、ロシア疑惑関連の罪で起訴された元トランプ陣営幹部のゲーツ、パパドポロス両被告も「大統領は彼のために働いた私たちがどれだけ苦しんでいるかを知っている」(ゲーツ氏)と恩赦を希望。このほか政権は疑惑に関係ない薬物犯罪や金融犯罪を含め数百の刑の免除を検討しているという。
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