糖質制限食が当たり前になってきたけれど、糖質オールカットは寿命を縮めるというデータは世界中で数多く提示されている。まずは糖質の摂り方次第でなぜ太るのか、その理由を知ることから始めよう。[取材協力/亀川寛大(亀川ひかるクリニック院長) 参考資料/『糖質制限の外食ガイド』(亀川寛大著、マキノ出版刊)]
現代人は「糖質無制限食」に陥っている。
口から取り入れた糖質食品は、主に最小単位のブドウ糖に分解されて小腸から吸収され、肝臓に取り込まれる。その後、一部は血液中に放出されて各組織に運ばれエネルギーとして利用される。この血液中の糖質がいわゆるグルコース(血糖)。
一方、何かのときにいつでも使えるようにとカラダは肝臓や筋肉に糖質をプールする。これが、グルコースが結合したグリコーゲンだ。体格や年齢、運動経験などによって多少異なるが、基本的にグリコーゲンとしてカラダに蓄えられるのは400~500g程度と考えられている。約1日分の活動量だ。
口から取り入れる糖質がこの貯蔵量とカラダが必要とするエネルギー量をオーバーすると、グルコースはどんどん脂肪組織に運ばれて脂肪として合成される仕組み。糖と異なり脂肪はいくらでも蓄えられる。比較的痩せ型の人でも約40日分のエネルギーを溜め込むことができるのだ。
朝・昼・晩、当たり前のように主食のごはんやパンや麺を食べ、なんなら大盛りやおかわりも辞さない。さらに小腹が空いたらスイーツも食べる。現代人ははっきりいって「糖質無制限食」に陥っている。これでほとんど運動しなければ太るのは当たり前。急務は「無制限」にブレーキをかけることだ。
糖質無制限の食生活がインスリンを悪者に貶める。
消化吸収に関わるホルモンの中でインスリンは唯一、血糖値を下げる役割を持つホルモン。とはいえ「血糖値を下げる」というのは結果論。
食事をして血糖値が上がると、これを合図に膵臓からインスリンが分泌される。インスリンは筋肉、肝臓の細胞に働きかけ、細胞内にある糖質を取り込む運び手を細胞膜まで呼び出す。そして糖質を引き渡してエネルギーとして使うなり、グリコーゲンとして蓄積させる。
余った糖質はインスリンが同様に脂肪細胞に働きかけることで脂肪組織に取り込まれる。こうして血液中のブドウ糖がさまざまな場所にデリバリーされた結果、血糖値が下がるという仕組みだ。
このシステムは飢餓時代の人類にとってかなり重宝した。次の食事にはいつありつけるか分からない。その間、微々たる量ではあるが糖を筋肉と肝臓に、または脂肪という効率のいいエネルギー源に変えて蓄えることができたからだ。
ところが、現在のような飽食時代ではこれがかえって仇に。1日3回保証された食事と午前10時と午後3時の習慣であるおやつなどを口にすると、そのつどインスリンが分泌される。ほぼ一日中インスリンが出っ放しという場合さえある。
すると、インスリンが出ているのに効きが悪くなってくる。これが「インスリン抵抗性」と呼ばれる状態。しかも厄介なことに肝臓や筋肉にはインスリン抵抗性が生じやすく、脂肪細胞には生じにくい。かくて、インスリンは糖質を脂肪細胞に誘導するエスコート役、「肥満ホルモン」の汚名を着せられることに。
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