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Wednesday, April 29, 2020

キー入力がスピードアップ!試してわかった左右独立型キーボードの理想の配置 - @DIME

キースイッチ交換でキーボードが生まれ変わる

キーボードを自作したいと考える理由の1つに好きなキースイッチを使えることがある。キースイッチというのはメカニカルキーボードの構成部品で、押して信号を伝える機械式のスイッチである。スイッチの構造とバネの強さによって、クリック感、押下圧、ストローク、作動点が異なる。有名ブランドのCherryMXだけでも12種類以上のラインナップがある。

今回はキースイッチ交換、さらにキーキャップも交換して、以前ご紹介したレイアウトフリーな左右独立型キーボード「DK6」の理想のキー配置を追求してみたい。

最初にキースイッチを決める

FILCOのメカニカルキーボードの中にはキースイッチが選べるモデルがある。ここで使われているのがCherryMXスイッチである。ドイツ製の定番キースイッチであり、その中でも茶軸は定番中の定番だ。

カンタンに説明するとCherryMXにはカチカチとしたクリック感のある青軸と茶軸、クリック感のないリニアタイプの黒軸、赤軸、ピンク軸などがある。さらに押すのに必要な力を押下圧と呼び、数字が大きい程、重くなる。重い方から順番に黒軸と青軸60cN、茶軸55cN、赤軸、ピンク軸45cNとなる。青軸はクリック感が強くカチャカチャともっともうるさいが気分良く打て、ゲーマーにも人気のスイッチだ。茶軸はそれより静かでクリック感も控え目である。リニアはスッと押せるので素早いキー操作が可能。ピンク軸は赤軸の静音タイプとなる。

キースイッチの打鍵感をチェックするためのキースイッチテスター

キーキャップを外すとステム(軸)に色が付いていることが分かる

選んだのはGateron白軸の静音タイプ

キースイッチメーカーと言えば Cherry、Kailh、Greetechなどが有名だが、中国のGateronもハイコスパな製品を作っている。今回、私が狙っているのはリニアでサイレントでなるべく押下圧の軽いキースイッチである。CherryMXの中ではピンク軸が一推しだ。もっと軽いものはないかと探してみると、Gateron Silent Clearを発見。押下圧は35とCherryのピンク軸の45よりも軽い。これを試してみたい。AliExpressのセールでサイレントタイプの黄軸が約22円、白軸が約24円だった。これに対してピンク軸は約83円、日本で購入すれば1個110円の高級品である。

Gateronのキースイッチテスターも入手した。タッチはCherryの方が好みだった

メーカーWebサイトにあるスペック表。白軸は35gfとかなり軽い

Gateron Silentの黄軸と白軸を購入。茶軸はもともとキーボードに付いていたものだ

キースイッチとキーキャップを交換した

羽根のように軽いキータッチを目指して、いざキースイッチを交換。付属の専用工具を使ってキースイッチを引き抜き、交換用のキースイッチを入れてキーキャップを被せて完成。キースイッチに割り当てるキーは専用アプリで変更できる。しかし、アルファベットと数字キーはわざわざ変更すると面倒なので元の通りのソケットに同じキーキャップを被せる。このため作業効率が落ちたが約30分で交換できた。キースイッチの接点はハンダ付けでなく差し込むだけなので、全部交換後に6個のキーが接触不良で認識されなかったが、刺し直したら全て認識された。一部のキーは茶軸のままにしてタッチの違いをチェックする。

上がキーキャップを引き抜くキーキャッププラー、下がキースイッチを引き抜く工具

「DK6」のキースイッチは樹脂製のソケットに収められている。ここにMCUも内蔵

キースイッチの2本の足をソケットの穴に合わせて差し込む

裏側にはマグネットが内蔵され、8個の接点がある

文字がLEDでライトアップされる透過型のキーキャップを使っていた

ソケットの配置をくずさないようにボードから外して並べておく

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