史上最年少で日本囲碁の女性タイトルを獲得し、韓国棋院に移籍した仲邑菫三段(15)は3日、ソウル郊外の京畿道城南市で開かれた「第5回最高棋士決定戦」で韓国でのデビュー戦に臨み、強豪の李昌錫(イチャンソク)九段(27)と対局したが敗れた。終了後、「すごく緊張した」と笑顔で語った。

李九段は「実力があり手ごわかった。強い相手とたくさん対戦し、成長してほしい」とエールを送った。仲邑三段は韓国でも「囲碁の神童」と注目され、活躍が期待されている。

韓国は世界チャンピオンを多数輩出し、中国と共に2強を形成する囲碁強国。仲邑三段は2日付で韓国棋院に移籍し、客員棋士として活動する。

仲邑三段は大阪府出身。韓国での修業も経験し2019年、当時最年少の10歳0カ月でプロ棋士になった。日本棋院が新設した「英才枠」の第1号だった。23年には史上最年少の13歳11カ月で女流棋聖を獲得し、初の中学生タイトル保持者となった。(共同)