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Monday, January 1, 2024

和久田麻由子、桑子真帆、林田理沙…あの「伝説のアナ」に聞いてわかった「令和最高のNHKアナ」(週刊現代 ... - 現代ビジネス

実力と華を兼ね備えた新世代アナ

民放に比べて地味な印象が強かったNHKのアナウンサーだが、時代はすっかり変わった。実力と華を兼ね揃えたアナウンサーが活躍しており、人気ランキングでも上位に名前を連ねている。

いまや民放の人気アナ以上の存在感を放つ新世代のNHKのアナウンサーを、OBはどう見ているのか。『サンデースポーツ』『歴史誕生』などのキャスターを務め、現在は大学で日本語表現やコミュニケーション論を教えるレジェンドアナ中村克洋氏に聞いた。

中村克洋氏。現在は広島経済大学名誉教授

――最近のNHKのアナウンサーをどう評価していますか?

見事に進化したと思います。私がアナウンサーになった50年前、NHKには理想のアナウンサー像というものがあり、研修の場においては、指導するほうもされるほうもそれを目指していました。野球でいえば、理想のフォームを押しつける日本式のコーチングです。

たしかに質の高いアナウンサーが生まれましたが、みんな同じような感じになってしまった。個性をおさえた、いわば画一化。そこから外れると干されてしまう(笑)。

一方、いまのアナウンサーはまったく違います。いわばこちらは個性化。野球でいえば大リーグのコーチング方法です。「その選手の個性のあるフォームを大切にする」というやり方ですね。

しかも、無理した個性表現ではなく、自然体の個性表現になっています。いまのアナウンサーはこれが見事です。顔、音声、身体表現が押しつけによるものではなく、すべて「自分のもの」なんです。だから輝いていますし、私からすればうらやましい限りです。

私の時代、とりわけニュースアナウンサーは喜怒哀楽を極力抑え、できるだけ無表情がいいと思われていました。しかし、言葉で表現をすれば表情は伴ってくるものです。本来は自然体でニュースを読めばいいわけです。

この考え方はいまでは当たり前になりました。現在活躍するアナウンサーは、昔ながらの表現をおさえた「リードニュース」ではなく、その内容に合わせた表情で語る「トークニュース」が実に器用です。

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